【フィリピン台風22号被災】復旧作業遅れ、多くの地域で停電続く「セブ島リロアン」
Global News Asia / 2022年1月9日 19時30分
昨年12月16日、非常に強い危険な台風22号が、フィリピンを直撃した。2022年1月8日現在、多くの地域で、停電が続く悲惨な状況だ。携帯電話も繋がらないことが多い。フィリピン政府も被災状況の詳細を把握できないほどの大規模災害になった。セブ島でもほんの一部を除き、インフラの復旧が遅れており、飲料水の確保が困難な状況だ。多くの支援団体が活動し、被災者の救済に乗り出している。
NPO Cebu Wish Inc.によると『私たちは、セブ島リロアンのダイビングショップ・アクアバディズ鈴木普一さんのオフィスに200リットルの飲料水などを届けました。被災住民への個別配布は、鈴木さんを通して実施する計画です。
NPO Cebu Wish Inc.オフィスから通常なら20分ほどの距離ですが、大渋滞が発生しており90分ほどの時間がかかりました。
港の被害も大きく、大型船の多くが座礁、小型船は転覆、沈没。復旧作業は進んでいない様です。
ダイビングショップ・アクアバディズのあるボードウォークリゾートへの通路は隣の敷地の樹木が倒壊していて小型車がやっと通れる状態です。
鈴木さんからは「12月16日の台風の状況について、敷地が道より低いため、台風当日は海の水と陸の水が同時に入り込み、膝くらいまで床上に浸水。2階は屋根が飛び、雨漏りで、生きた心地がしなかった。翌日外を見たら桟橋は全て跡形もなくなり、所有のスピードボートは屋根が吹き飛び船底に穴が開き、エンジンは浸水、再起不能。ダイビング器材や圧縮空気タンクは敷地のあちこちに散らばり、海へ流れ出たタンクもあり、近隣住民が親切に届けてくれた」と聞きました。』
NPO Cebu Wish Inc.は、フィリピン・セブの貧困家庭とそこに育つ子ども達へ支援を続けている。フィリピンの法律のもと正規登録された、セブ州マクタン島ラプラプ市のNPO法人。1991年から活動を開始している。日本人理事は大統領に認可を受けたフィリピン国家警察傘下にあるFNKN (foreign National Keepers Network)のメンバー。
【編集 : Eula Casinillo】
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