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【コラム】違約金が莫大なものになるのかしら~クマのプーさん問題を考える(1)

Global News Asia / 2022年1月15日 11時0分

中国政府WEBページから

 ある一定の年齢になって、子どもたちが大好きなキャラクターに似ていると言われたら、うれしくはないのだろうか。少なくとも、それを逆手にとって、自分の人気UPにつなげるのが、ある意味政治家の手腕ではないだろうか。心の中が、真っ白でも、真っ黒でも、「そうか似ているか~」と笑い飛ばすのが一国の一番偉い人だからこそなせる業だと思うのだが。

 「クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)」は、1926年にイギリスで発表された児童小説だ。小説には、挿絵もあるが、各国の言葉に翻訳され発売された中にはこれといって後世に語り継がれるほどの挿絵がないものもある。つまり、プーさんは、読者一人一人の心の中にあるキャラクターであり、固定されたものではないと、文学的には言えよう。それは、音声においても、こんな声かなと想像するものだ。

 しかし、1966年にウォルトディズニー社が商品化し、そのキャラクターにおいては、独自のプーさん的キャラクターが確立され、声優も引き継がれて現代まで来ている。

 一つだけ突っ込みどころがあるとすれば、「Winnie-the-Pooh」ではなく、-抜きの「Winnie the Pooh」で、原作とはちょっと距離を置いているところ。ここが、ディズニー社の商売方法といえば言えなくもない。

 ディズニー社は、著作権に厳しいことでよく知られている。子どもたちが似顔絵を描いたり、キャラクターをモチーフにして文章を書くことなど、商売でない範囲ではその権利はフリーであって、とても寛容だ。しかし、1円でもそこに商売が入ってくると、それが例え、メイドインチャイナやメイドインコリアであっても、作った場所がわかり次第、とてつもない請求書が来る。著作権のためだけに、一大弁護団がいる。

 つまり、一政治家が、他人からしたら「似てる」と言われることは、そう見えるのだからしかたないにせよ、自分のキャッチコピーとして使用したら、どれだけの請求書が来るかを考えたら安易に使えないのかもしれない。

 だからといって、「そう見えてしまう国民」に「そう呼ぶな」的圧力をかけるのもいかがなものかと思うのだが…〇玉ちっさいな、見たことないけど。

 カウントダウンで、台湾の歌手が、「北京のプーさん」とあいさつをした。そしてすぐ「プーさんは、アメリカ産だったな」と訂正した…違う、イギリス生まれだ。

 もう、プーさんという暗号で誰が誰だかわかってしまうのだ。難しい中国語の発音では、プーという一族も存在するだろうが。こんな小さな言論統制は、いったい、誰のために行われているのだろうか。
【編集 : fa】

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