【タイ】ダウン症の赤ちゃん引き取り拒否の父親は幼児性愛者・複数の性犯罪歴
Global News Asia / 2014年8月5日 23時18分
2014年8月5日、タイのメディアによると、タイ人の女性に代理出産を依頼したオーストラリア人夫婦が、生まれたダウン症の男の赤ちゃんの引き取りを拒否していた問題で、父親は過去に女児に対する性犯罪で、実刑を受けていたことがわかったと伝えている。
代理出産のタイ人女性は、昨年12月に双子の男女の赤ちゃんを出産した。しかし、代理出産を依頼したオーストラリア人の56歳代の父親は、双子のうち健康な女の赤ちゃんだけを引き取り、ダウン症だった男の赤ちゃんの引き取りを拒否。しかしこの父親はメディアに対して、ダウン症の男の赤ちゃんの存在を知らなかったと責任転嫁していた。胡散臭いと感じたメディアが調べたところ、この父親は、幼児性愛者で20歳代のときに、10歳未満の少女2人への痴漢行為で実刑を受けていた。また、1997年には、子ども1人に淫らな行為をしたとして6件の罪状で起訴されたいた。
代理出産のタイ人女性は、妊娠7カ月目の時に、双子のうち1人がダウン症だと分かり、代理出産を依頼したオーストラリア人夫婦の仲介業者からは中絶するよう求められたが、中絶はタイでは犯罪になるため拒否して出産した。仲介業者が、どのような契約で代理出産の斡旋をしたのかについては、秘守義務があり公表できないという。
ダウン症の赤ちゃんは、重度の心臓病を併発しており、オーストラリアを中心に募金活動が行なわれて、日本円で約2000万円の寄付が集まっている。
約150万円の報酬で代理出産を引き受けた21歳のタイ人女性は、苦しい経済状況の中で、自分の子供2人を育てている。子供の教育や借金の返済などの理由で、仕事として代理出産を引き受けたという。性犯罪歴が父親にあると報道されたことに対して、タイ人女性は、「報道が真実ならば、実の両親の元にいる女児が心配だ。私が守って育てたい」と話している。
【編集 : 朝日音然】
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