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【コラム】Z世代のこれから生きていく道はないのだろうかー韓国

Global News Asia / 2022年3月4日 6時0分

韓国のイメージ

 2022年2月。学歴社会と思われる韓国には、高学歴の国民がいて、満足な教育も受けられない国民がいる。だから、学歴カーストが完成するのだ。

 当たり前の話だが、人はもれなく歳を取る。若いころは、親がいれば、働く場所がなくても、生きていくことはできる。そして、いつしか親がいなくなり、自活しなければならないときがくる。韓国にも生活保護制度はあるが、日本のように「比較的しっかりした最低限度の生活」が保障された金額ではない。その他にも、コロナ禍で職場を失った人も激増中だ。

 …手に職をつける生き方が、ある。そのために、国は支援していろんな国家資格をとることができる、日本でいうところの職業訓練校が、韓国にもある。建築や溶接、空調、冷蔵や電気工事。インフラには必ず必要な分野であり、地道に学んで、技術を身につければ、コロナ禍でも職は得られる。ある意味、学歴=出た大学は関係ない。大学を出ていなくても問題はない。

 通常、ここには、若者たちが入学する。しかし、食いっぱぐれのない仕事というのは、地味で過酷というイメージからか、若者の入学が激減している。そんな技術を身につけなくても、親が食べさせてくれるからだろうか。

 そもそもは、入学者自体が減少しているのだが、その大半が、40代から60代なのだ。とにかく生きていかなければならないという志がそこには見える。
しかし、韓国政府は、生徒の高齢化に危惧している。

 だから、若者が好みそうなデジタル新技術分野の人材養成プログラムを拡大しはじめた。人工知能やソフトウエア関連の15学科を新設し、改編を予定している。職業訓練校の名前すら、ポリテク大学と変えている。それでも、若者のイメージを変えることはできない。おじさんが行く場所。大学に入れなかった人が行く場所。誰も食わせてくれる人がいない人が最後に行く場所…。

 韓国社会の中で、有名大学でこれら分野を学んだ者と、職業訓練校(ポリテク大学)出身では、賃金格差も如実に存在する。

 高学歴と思われる専門家は、高校のうちに職業訓練プログラムを実施すべきだと言う。しかし、日本の工業高校の定員割れ、また働きながらの定時制の人気のなさを見る限り、韓国のZ世代とて同じようなものだろう。

 40代から60代になってから、技術を身に着けることはなかなか至難の業だ。それでも生きていかなければならないと思えば人は不可能を可能に変える。
【編集 : fa】

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