【タイ】バンコクの現状レポ・その2 ナイトライフ編 《感染者が高止まりの中で進む共存》
Global News Asia / 2022年3月25日 6時0分
2022年3月25日、日常の生活がほぼ以前のように戻りつつあるバンコクで、繁華街にも観光客も戻り始めた。そして少し離れた裏通りでは、さらに以前の日常が戻ってきている。前回の日中の表通りに続いて、夜の裏通りをレポートする。
バンコク郊外、スワナプーム空港にもほど近いところで行われていた仮設市場を訪れると、そこには以前と同じように客寄せの仮設ステージが組まれ、華やかな衣装で歌う歌手たちを見ながらビールをあおる多くのタイ人の姿があった。
そして、夜がふけるとともに観客のボルテージも上がり、23時の終演間際にはステージ前で踊る人が溢れた。お酒が入っていることもあってか、半分はマスクを外していたが、誰も咎めることもなくこれまでの自粛生活で溜まっていた鬱憤を吹き飛ばすような笑顔が溢れていた。
そしてまた、違う場所の裏通りに入っていくと赤や黄色のネオンもすっかり復活していた。外国人は全くと言っていいほどに見かけないエリア。本来は、23時までしか提供してはいけないアルコールも、夜0時過ぎていたにもかかわらず普通に出された。いくつかの店に聞いたところでは、客がいれば朝方まで営業しているそうだ。
新型コロナについて聞いてみると、従業員の女性たちの何人かはすでに感染したそうで、中には年末に3回目のワクチンを打って帰省したら、感染が発覚してしまい、隔離先の病室で年越しをさせられたと笑いながら話してくれた。
観光客のエリアでも、夜の繁華街には賑わいが戻りつつあり特にスクンビットのソイ7にあるバービヤ街は、連日欧米人観光客を中心に賑わっている。その中でまだ営業を再開できていないのが大型のマッサージパーラーだ。しかし、やはりスクンビット通りにある小さな風俗マッサージ店は営業を始めている。
「もうコロナ自粛なんて気にしていられない。仕事しなきゃ死んじゃうわよ。」バービヤ嬢の放った言葉は、全てのタイ人の現実を代弁していた。
【取材 : そむちゃい吉田】
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