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【タイ】人身売買容疑=日本人の父親・乳幼児を抱いて3回タイを出国

Global News Asia / 2014年8月8日 17時31分

不可解な点が多いとして、軍と警察が乳幼児9人を保護。日本人の父親はマカオへ逃亡した可能性があり、以前、乳幼児を抱いて3回帰国。タイ人女性は、「日本人女性が、11カ月の乳児を国外に連れ出す計画があった」と証言。(資料写真・バンコク市内)

 2014年8月8日、タイメディアによると、警察は5日、バンコクのマンションの部屋から、身元不明の乳幼児9人を保護した。

 この問題で、父親と名乗る日本人は24歳で、7日未明タイを出国してマカオに向かった。警察はこの男性から事情を聞くため行方を追っている。この男性は、2年間で65回タイに入国していた。これまでに3回乳幼児を連れて、日本に向かったとされているが、乳幼児のパスポートや一時帰国の書類がなければ日本に入国をすることが出来ず、どのような方法を使ったのか疑問が残る。また、この男性は、カンボジアなど3カ国の偽造旅券を使用していたとみられている。

 保護された乳幼児9人の父親は、日本人男性で、複数の女性を代理母にして出産させた。警察がマンションを捜索した時には、9人の乳幼児と、日本人女性1人を含む10人の女性がいた。

 この男性から依頼された、タイ人弁護士は、「男性は、香港や日本で不動産や株式売買などをする富裕層の投資家で、事業の継承者として、子供をもうけた。9人とも男性の子どもで、母親は別々の女性だ。違法なことはしていない」などと話しているが、乳幼児の出生届けが出ていなかったこと。乳幼児の顔立ちに違いが多いこと。また警察の事情聴取で、捜索時に現場にいたタイ人女性から「日本人女性が、11カ月の乳児を国外に連れ出す計画があった」との証言もあり、弁護士の発言は信ぴょう性が薄い。

 警察は、他にもこの男性の子供がいる可能性もある。乳幼児と父親のDNA鑑定をおこない親子関係を調べ、人身売買など犯罪との関係が無いか捜査を進めるため、男性の行方を追っているが、逃亡された可能性もあるため捜査は難航しそうだ。
【編集 : 朝日音然】

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