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【自由な「タイ」へ前進】家庭での自家消費用非営利でのアルコール醸造を容認へ

Global News Asia / 2022年3月31日 7時0分

村おこしで作られた壺酒。殻付きのままのもち米と一緒に詰められた状態で売られている。

 2022年3月29日、タイ政府は一般家庭で個人消費用のアルコール醸造を可能にするために、非営利目的での規則を改正することを財務省に命じた。

 現行の規制では、飲料の品質と安全性を管理し、製造プロセスからの環境への影響を制限することに焦点を当てる一方、個人使用のためにアルコール飲料を作るという自由を制限してはならないと主張している。

 タイ下院では、製品の品質と安全性の向上を促進し、物品税法に基づくアルコール飲料の製造に関連する既存のルールを遵守する規制の下で、一般の人々が自家消費用に非営利で独自のアルコール飲料を製造することを許可する法案の原則をすでに承認している。これらの事案を受けて財務省では関連条項の見直しと改正作業を進めることになる。

 タイの地方では伝統的に米などを発酵させたアルコール醸造が伝えられており、その技術は海を超えて沖縄の泡盛から本土での焼酎醸造技術の基礎として伝えられたと言われている。東北部を中心にもち米から作られた「どぶろくのようなにごり酒」や「発泡した地酒」が家庭で作られており、かつてはポリタンクを天秤棒で担いで売り歩く姿が見られた。現在では村おこしで作られたものが少量流通しているが、家庭では伝統的な製法で作られているものの、これまでは違法とされていた。
【編集 : KK】

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