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【コラム】使い捨て容器禁止ー韓国

Global News Asia / 2022年4月13日 6時0分

韓国屋台イメージ

 2022年4月1日から、韓国のファーストフード店など飲食店では、使い捨てのコップや皿、容器や割りばし…つまようじまで使用禁止になった(11月24日からは、紙コップやストロー、マドラーも禁止になる)。

 韓国文化の中で、使い捨てが当たり前でなかったことに少々驚く。2020年2月に、政府が新型コロナウィルス感染防止のために、使い捨てを認めたと言う。それによって、廃棄物が増えたのが、今回の禁止令につながった。ある意味元に戻るだけだ。日本のレジ袋削減とは意味合いが違う。

 筆者は古い時代の女子高生だったので家庭科の教諭に「皿(コップも含む)に口を付けて飲食をしてはいけません」ときつく言われた。理由は簡単だ、衛生的に洗われていない場合、接触感染で梅毒が移るということだった(温泉や銭湯で、湯船に腰掛ける時も、身体を洗うタオルとは別に、ボロキレを持参してお尻の下に敷けとも)。国民みな中流とも昭和元禄と言われた時代でも、まだまだ衛生管理はできていなかったのだ。

 前のお客さんの残した食品を次のお客さんに出すとか、食器は十分に洗わないとか韓国あるあるの中で、この使い捨て類に助けられた感染はどれくらいあっただろうか。…つまようじも使い捨て禁止となると、誰が使ったかわからないつまようじを使うことになるのか。それが嫌なら、歯間ブラシを常に携帯か? これも衛生上使い捨てなのだが、自宅で処分すれば罰せられないのか。

 たった二年。以前から営業していた店はさておき、新規の店は、新たな「洗える食器」を調達しなければならないことに頭を悩ませている。同時にコロナウィルスまで完璧に洗い流す技を持った皿洗い職人も雇わなければならない。仮に、忙しくて洗う暇もなく、食器を放置していて感染源になる可能性もある~まだコロナの感染ルートは解明されていない。

 紙やプラスチックは地球の貴重な資源であり、ゴミが増えることでCO2も増える。国際的に評価されたい韓国政府の意図はわからないでもないが、次期尚早ではないだろうか。

 さらに99.9%の日本人が絶対にしないことも韓国人はする。道に捨てられていたコップを拾って、返却補償金がもらえる店に持って行く。大手フランチャイズは、使い捨て食器を補償金制度にして、自分のところで処理するからだ。

 こういう抜け道を残す限り、韓国は、ずっとコロナ禍、そして疫病が去らない国となる。
【編集 : fa】

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