先進国なのに、今から「満年齢施行」・なぜ！ どうして！ 韓国

韓国のイメージ

　年齢の数え方には、「満年齢」と「数え歳」がある。これに関しては、日本は、昭和25年の1月1日から、法律として「満年齢」で人生を生きていくことになった。朝ドラで「これから2歳も若くなる～」といったセリフを聞いた。確かに女性にとって、30歳と28歳は大きく違うし…当時ならば「もう適齢期過ぎた」ことにされるのが、数え歳25歳。でも満年齢、23歳なのだ。

　もう少し込み入ったお話をすれば、今でも「数え歳」は、仏式のお葬式の際に、享年として使われている。満年齢80歳で亡くなった場合、母胎に宿った時点で1歳。そこからのカウントは、宗派によって違うが、享年82歳とかになる(81歳の場合もある)。新聞に死亡広告を上げる場合、原則満年齢なので、親族の中で「いったいいくつで死んだのか」理解できなくなることも多々ある。

　日本でもややこしいのに、韓国では、満年齢の法制化がまだまだこれからだと言う。尹錫悦新大統領下でやっと「満年齢法制化」に取り組む。韓国人には、今のところ3つの年齢が存在する。一つ目は、満年齢。二つ目は、生まれた瞬間に1歳で、1月1日になると2歳(12月31日23時55分生まれでも、5分後の翌日に2歳になる)。三つ目は、生まれた瞬間が0歳。しかし、翌年の1月1日に1歳。

　ここまでお読みになってお気づきだと思うが、誕生日で切り替わるのは、一つ目しかない。あとは、年齢の基準が1月1日時点になってしまう。特に三つ目は、男性韓国アイドルのファンの必須項目の数え方だという～兵役基準に関係する。

　韓国では、まずあった時に「何歳？」と聞くらしい。それも失礼な話だが、そこで本人が最も納得する年齢を応えれば、それは嘘ではない。満年齢が一番若いのだが。

　先進国と胸を張るくせに、満年齢を使っていない。そのことで国際的にはなにかとやりにくいことがあるだろう。法制化しても、慣習を変えることはなかなか難しいことだ。

　尹新大統領夫人は、現在49歳。これを満年齢だとすると、韓国では51歳になるのだろうか。いやいや、実は47歳だったのだろうか。彼女は、政治には関与しないと言うが、わかりやすい事例として、年齢のモデルケースにすると国民も納得するのではないか。適齢期の次に、女性にとって、50歳と49歳は大きく違うのだから。
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