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【タイ】乳幼児・9人保護のマンションにいた日本人女性=カンボジアへ

Global News Asia / 2014年8月10日 19時10分

不可解なことばかり、次々と表面化する代理出産問題。4人の乳幼児の安否は不明。24歳の日本人男性の消息は不明。(写真は、カンボジア・ポイぺット)

 2014年8月10日、タイメディアによると、警察が5日、バンコクのマンションの部屋から、身元不明の乳幼児9人を保護したことで、父親は24歳の日本人男性という不可解な事件が表面化した。タイでは波紋が広がっている。

 保護された乳幼児9人の父親は、日本人男性で、複数の女性を代理母にして出産させた。警察がマンションを捜索した時には、9人の乳幼児と、日本人女性(27歳)1人を含む10人の女性がいた。タイ人女性の1人は、この男性の子供を妊娠中だった。

 マンション捜索時に現場にいたタイ人女性が、「日本人女性が11カ月の乳児を国外に連れ出す計画があった」と証言したことから、警察はこの日本人女性(27歳)から事情を聞こうと探したところ、すでに女性は、6日にタイを出国して、カンボジアに入国していたことが分かった。

 この日本人女性は、保護された9人の乳幼児の中の1人は自分が産んだと話しており、日本人男性の秘書的な役割を担っていたとの情報もある。

 警察が新たにバンコク市内の病院から、この男性が父親になっている乳幼児2人を保護した。警察は、マンションから保護した乳幼児9人が生まれたクリニック(無資格診療)から、13人の子供の医療記録を押収。この記録が正しいとすると、この男性の子供は15人になる。

 11人は保護されており、残る4人の乳幼児(3人は、タイのパスポート。1人は日本のパスポート)は、この男性が、タイからカンボジアに連れて行った。プノンペンでは、乳幼児は特定できないが、飲食店などで子供を連れた、この日本人男性を見かけたとの情報もある。

 男性は日本とカンボジアの2つのパスポートを持っており、2年間で66回タイに入国していた。(日本のパスポートで52回、カンボジアのパスポートで14回)。

 7月6日に10カ月の女児を連れてタイを出国し、カンボジアに入国したが、7月26日にタイに入国した時には、女児を連れていなかった。

 出入国管理のシステムは各国ごとの運用で、7月6日にカンボジアに入国してから、7月26日にタイに入国するまで他の国に行っていたかどうかは、今のところ分かっていない。タイの出国の記録から、7月6日にタイを出国した乳幼児は、日本のパスポートを所持しており、苗字はこの男性と同じだった。

 3月にも同様に、9カ月の男児を連れてカンボジアへ。2013年5月には、別の男児をカンボジアに連れて行った。4人の内1人のタイ出国時期については未だ分かっていない。
【編集 : 朝日音然】

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