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【タイ】24歳日本人御曹司が代理出産を依頼したクリニック刑事告訴へ=無資格医療

Global News Asia / 2014年8月14日 8時45分

タイ警察は、日本人男性に18日タイに戻って事情聴取に応じるよう、弁護士に調整を依頼している。(弁護士を取材する報道陣)

 2014年8月14日、タイメディアによると、警察が5日、バンコクのマンションの部屋から、身元不明の乳幼児9人を保護したことで、父親は24歳の日本人男性という不可解な事件が表面化した。

 9人の代理出産のための人工授精をしたクリニックは、無資格で医療行為を行なった為、今日、刑事告訴される。タイ警察では、代理母を引き受けた女性から、事情聴取をおこなっており出生届の母親として、代理母の女性の氏名が記入されており、卵子を提供した女性の氏名が分からない。複数の卵子提供者の女性がいるものと思われる。父親はすべて24歳の日本人男性になっている。

 タイでは、代理母が報酬を受け取る商業代理出産は表向きは禁止されているが、日本からも年間100人以上の夫婦が代理出産でタイを訪れていると言われており、また、中国からは、代理出産を目的としたツアーも主催されている。100万円前後の報酬で代理母になる20歳前後の若い女性もいて、グレーゾーンでの代理出産ビジネスが盛んだ。インドでは公に認められているが、タイの方が人気が高い。

 捜索時に乳幼児9人と一緒にいた日本人女性(27)は、翌日の6日にタイからカンボジアに向けて出国し、7日には父親だという日本人男性が、タイからマカオに向けて出国し、香港から関西空港行の航空機で日本に帰国しているという。

 また、この男性の母親とみられる女性は、8月1日にタイに入国し、8日にタイからカンボジアに向けて出国している。

 カンボジア・プノンペンの男性の所有する会社の登記場所には、事務所は無く、そこにあるのはハワイ料理レストラン。このレストランのオーナーは、幼児を連れたこの日本人男性を目撃している。

 その後の調べで、この日本人男性の子供は、少なくとも20人以上。妊娠中の女性は3人以上とみらている。これはタイだけの人数で、タイ以外の他の国でも同様の代理出産を行っているのではないかとの見方も出てきた。

 マンションから保護した9人のDNA鑑定を行ったところ、父親が同一人物であることが分かった。タイ警察は、この9人の乳幼児が、IT系企業創業者の御曹司の日本人男性なのか確認するためにも、早くタイに戻り事情聴取に応じるよう、代理人のタイ人弁護士に、説得を要請しており、弁護士は、18日に事情聴取を受けるため男性がタイに戻るよう調整している。

 騒動が起きてすぐに出国していることから、警察に身柄を拘束されることを恐れているのではないかとの見方もある。この日本人男性がカンボジアに連れて行った4人の乳幼児。新たに浮上した5人の乳幼児。併せて9人の乳幼児が今どこで、どうしているのか、これを一番先に解明したいとタイ当局は話している。
【編集 : 朝日音然】

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