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【コラム】「クィア」って音声にするにも憚れる英語なの? ー韓国

Global News Asia / 2022年7月15日 6時0分

韓国イメージ

 2022年7月16日、韓国はソウルで「ソウルクィア文化祭」が行われる。

 名称の意味だが、「ソウル」は開催地名、「クィア」は少数の人々を韓国では指し、文化祭は文字通りだ(学校の文化祭とは違う)。

 この名称に関して、開催場所になる広場の運営市民委員会の席上で、不思議な討議がなされた。「ソウル」を入れると、「ソウル市」がさも開催しているみたいだから、「ソウル」は省け。「文化」は、少数の人たちのためだけのものではないので、省け。つまり「クィア祭り」にせよということだ。韓国人の言葉狩りは今に始まったことではないが…。浦安にあるけど、東京と冠にあるテーマパークとか。全国の温泉地にある「銀座」とかね。日本人なら、へ~って感じで受け入れているけどね。

 「クィア」という言葉には、別の意味もある。性的少数者、今、世界中で世の中に問われているLGBTQのことでもある。英語圏では、侮蔑の言葉だった時期もある。

 韓国でこの「祭」が行われるのは、今回で23回目とのこと。建国74年の国にしては、ちゃんと根付いている祭りではないのか。韓国の行政が理解している少数という意味では、伝統的な農楽隊や踊り、歌や演奏も行われてきた。別にLGBTQの、ためだけのものではない。

 ただ、コロナ禍で中止されていたこの2年。前回の2019年の「祭」では、洋服を脱ぎ捨てるなど過激な行動もあったようだ。それすら、韓国には洋服を脱がねばならない水鉄砲祭りや泥んこ祭りもある。
LGBTQだけ排除しようというのは、いかにも、根性が狭い。時代について行けない証のように感じる。

 実行委員会は、広場をタダで使うとは言っていない、使用料金も支払うし、2019年のような過激な行動を慎むための手続きも済ませていると主張している…お金払えばいいってもんではないけれど、実行委員会が、伝統的文化の披露者団体から、性的マイノリティの団体に移り変わっているのは垣間見られる。

 6日間の使用が、16日一日だけになってしまうようだ。けれど、7日からオンラインではパレードが始まっており、15日から31日まではクィア映画祭も開催される、映画祭は集まる人だけ集まるからよい、文化祭は不特定多数だからダメは、理屈には合わない。

 あっ、そうだった。理屈が通じない国のことを「韓国」って言うのではなかったかな。

 どこの国のLGBTQも自分に正直に生きろ! 。言葉狩りなんかで潰れるな。
【編集 : fa】

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