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【コラム】死刑とは、21世紀に置いて最終刑なのかー韓国

Global News Asia / 2022年7月19日 6時0分

韓国の国旗

 2022年7月、韓国に置いても、「死刑」の是非が問われている。世界中を見回せば、死刑が廃止になった国も存在する。死刑の代わりに、終身刑もある。けれど、終身刑は、恩赦で有期刑に代わる場合がある。また、韓国の逮捕を言い渡された歴大統領たちは、なんだかんだ言っても、一般市民とは違い、体調不良となれば、シャバの高等総合病院に入院となり、刑の執行が停止される。その身分的扱いの違いは、あの国の国民も痛いほど感じているはずだ。

 昨今、刑務所の在り方も、各国で問われている。刑務所に入れるくらいの「犯罪」を犯すことになれば、懲役というものは待っているものの、三食困らない。エアコンを駆使して快適な温度に保つことはできないだろうが、雨露しのげる場で、煎餅であっても、布団に寝ることができる。規則正しい生活を行うことで、糖尿病等の生活習慣病が治ってしまう場合もある。

 出所してきて、前科者として仕事も決まらなければ、世間の目も厳しいから、刑務所に戻りたいという犯罪は、もうマスコミが報じないくらい日々起こっている。

 「死刑」は特別だ。死を持って、起こした罪を償うことだからだ。けれど、昨今の犯罪では、自死は怖くてできないから、無差別殺人などを起こして「死刑にしてもらいたい」という心理状況の犯罪者が多くなっているような気がする。

 ネット上では、まじめに低賃金であっても我慢して働いている。それでも3食満足に食べられない。刑務所にいる犯罪者だけ、税金で命が守られるのはおかしい(日本だと受刑者一人に年間約600万円の費用がかかる)、そんな声が見られるようになってきた。長期刑になればなるほど、高齢者特有の症状によって、懲役も満足に勤められなくなり、刑務所の中で高齢者施設とさほどかわらない介護を受けて、寿命になる。それは、罪を犯さない者と犯した者どちらかに身を置いた場合、不公平だと。

 もちろん、多くの死刑確定者が、命を一日も永らえたくて、再審請求を行っている。あるいは、死刑囚にも人権はあるから〇〇することも認めよと訴えたりする者もいる。

 死刑執行を決めるのは、法務大臣。責務だと言っても、死刑は、間接的に殺人になるので、大臣はなかなか執行したがらない。刑務所はいつでも満員状態が続く。

 韓国でも、このような議論は、日本とさほどかわらない。有識者会議を何度開いても、結論はでない。有識者の中に、一度でも刑務所体験者がいればまた何か違うものになるだろうか。

 もう3回程度の無免許運転で交通刑務所に半年収監される時代は終わった。何度も無免許運転で人身事故を起こしている議員に執行猶予。

 ましてや死刑は、犯罪者にとって恐るるに足らない刑になってきたのかもしれない(仇討ち制度の復活もないだろうし)。
【編集 : fa】

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