【コラム】公衆トイレのエアコンは、公務員のもの 韓国

韓国メーカー　エアコン室外機のイメージ

　韓国の公衆トイレには、エアコンが完備らしい。渡韓したこともなければ、韓国式のトイレにも入ったことがないので、どの規模でエアコン完備なのかは不明だが。

　公衆トイレという立場から、自治体の管理であろう。実際に管理するのは、自治体で働く公務員。そこは、情報として、どこのトイレに最新型が付きました！ を知ることは、国民より容易ではあると考えられる。さらに、エアコン本体だけ購入して、取り付け工事は公務員が行うこともあるだろう。行わなくっても、エアコンの取り付けができる公務員もいるだろう。

　韓国江原道の公衆トイレからエアコンと室外機が盗まれた(二つはセットで、どっちかでは動かないからね)。犯人は、チーム長クラスの公務員。

　盗んだ理由は「一人暮らしの高齢者に差し上げたくて」…これが本当で、働いている部署が、韓国にもある生活保護関連だったとしたら、担当している一人だけ特別かよ！ とデモが起きてもおかしくはない犯行だ。いやいや、生活保護関連でなくても、「うちにもくれ！」的な国民は多数いるから。理由はとても、お粗末。

　現実には、犯人である公務員の妻の実家に備え付けてあった。その実家は、生活困窮の実態もなかった。チーム長くらいになると、日本円にして30万円以上の月給はある(新人で手取り15万～18万円)。買えよ！ 、ボーナス出たんだろ！ 。

　日本においても、時々残念なことをしでかして、退職金がパアになる公務員もいる。けれど、公務員は首長を頂点とする仲間だから、最初はかばい合って事件を表面化させない。

　酔っぱらった公務員が、たまたまエンジンキー差しっぱなしの「酒屋」の車を盗んで運転して帰った(この時点で、酒飲み運転だけどね)。酒屋は、盗まれたと警察に届け、新聞沙汰になった。しかし、数日後「お貸ししただけですよ～、盗まれたは勘違いでした」と届け出を取り下げた(貸したとしても、飲酒運転ほう助になるだろうに)。新聞沙汰になった時点で、当該の首長が来て、土下座して「将来ある人財なので」と詫びた。酒屋のご主人は「首長が謝るってことは、今後うちから買ってもらえるのかも！」と臍計算したそうだ～買ってもらうことはなかったけど。

　恨のある国だから、表ざたになったのだろうか。人のものは俺のもの、公衆トイレのエアコンも俺のもの、だけど実家に取り付けたからもう俺のものは俺のもの、なんだろうなあ。

　最新エアコンの効いた公衆トイレに入ってみたいよ、日本人も切に願う。
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