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【タイ】国王誕生日に垣間見るタイの現実

Global News Asia / 2022年7月28日 14時0分

タイの企業等がSNS等に28日にこぞって掲載した国王誕生日の祝辞

 2022年7月28日、きょうからタイは4連休となるが、これは28日が第10代タイ国王ワチラロンコン陛下の誕生日に金曜日を特別に休日にするとした政府の計らいによるものだが、タイ国民の現在の国王や王室に対する評価は決していいものとは言えない。

 28日のSNS等では、各企業などが祝辞のコメントを投稿しており、各報道機関でも祝賀のスポットが断続的に放映されている。また、タイ各地の街頭でも、祝賀の看板が掲げられており、学校や各役所でも記念のイベントが行われている。

 しかし、タイ国民が映画館やイベント等で開始の際に流れる国王讃歌の際に起立しない人が多数を占めるようになってすでに久しい。なお、毎日8時と18時に公共施設で流される国歌に対して静止することは続けられている。

 また、王室改革を呼びかけるデモは、現在も断続的に行われている。そして、今回の国王誕生日にあたっては、一部のSNSで28日は黒い服の着用を呼び掛けられている。タイ王立警察では、各警察署に注視するとともに違反が発覚した場合は、厳格に対処するように呼び掛けている。

 こうした状況の中で、当人の国王陛下は特に重要な仏教行事などの際以外は、ドイツに滞在を続けており、一説では20数人の女官を施設内に居住させているという。諍いごとを好まない多くのタイ人は、このまま事なかれ的な面従腹背を続けるのだろうか。
【編集 : KK】

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