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【コラム】国際ロマンス詐欺とは

Global News Asia / 2022年9月29日 11時0分

 時系列がまずおかしいのだ。赤十字に入って、戦地に10年いたら、28歳。しかし彼女は38歳。時差の10年はなにをしていたのだろう。すぐにでも結婚して、赤ちゃんが欲しいと彼女は書いていた。あまりにかわいそうになって、SNSの運営に報告して終了させた。相手をするほど暇でもなかったのは事実。

 男性は、2~3回のあいさつ程度のやりとりの後に、熱烈な「アイラブユー&アイニードユー」的な言葉の連発を始める。慣れていない人は、コロッといくのだろうか。筆者は、顔写真ではないので、容姿を褒める言葉で「それBWHほぼ同じのぬいぐるみなんですけど」と思う。指摘はしない。もちろん彼らも「どちらの大学の医学部を出ましたか」はスルーだ。国境のない医師団にいるならば、銃殺された中村哲氏のことは名前だけでも知っているべきなのに、「あなたの本名か」とまで聞かれる。5回に1回くらい「これはグーグルの翻訳機能だから、時々言葉がおかしいけれど、アナタを思っている気持ちは日増しに募る」を差し込む。いやいや、ぬいぐるみですけどね、写真。

 世界中探せば、医師とパイロットの兼業はいるだろう。医師でパイロット資格を持っている整形外科医も日本にはいるくらいだから。でも、国境のない医師団で戦地にいて、兼業している暇などないわ~。これがおかしいと思わない女性って、本当に純粋「〇カなの?」としかいいようがない。

 筆者は、言葉の仕事をしている(時々、改行や句読点の打ち方がおかしいとご指摘をいただくが、そういう業界で仕事をしてきたのです)。まず、挨拶ができないのは、人間としてダメだ。何人であっても。SNSには時差が存在するが、今自分がどの時間帯に存在するかを明確にできないのはダメだ。

 会ったこともないのに、甘い言葉の連打も危険だ。「私は、恋愛経験が少ないから」。その言い訳は通用しない。甘い言葉の裏には、かならずなにかある。

 そして、なぜ筆者が騙されないか~いや、いつか騙される日も来るだろうとは思う。来て欲しいなとも思う。「金がない」騙されて出すくらいの金がない。誰かのために金を借りようとも思わない。ライターなんかしていると、フリーローンも最低額しか借りることはできないし、返せないから借りない。

 ネット上の出会いではなく、リアルな出会いがある。そこにも結婚詐欺があるように、人間の本能をちゃんと働かせて生きて行こうじゃないか。パートナーがいないことは、別におかしいことではない。
【編集 : fa】


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