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【コラム】日本式寺の慰安婦像のゴタゴター韓国

Global News Asia / 2022年8月20日 6時0分

韓国・群山市「東国寺」ウィキペディアから

 韓国・群山市に「東国寺」という曹洞宗の寺院がある。1909年(明治42年)に、日本の僧侶がその礎を築いた。現在の寺院の形になったのは、昭和7年で、敗戦まで代々日本人が住職を務めている。敗戦によりアメリカ軍に没収され、まだ韓国(大韓民国)が成立する前の1947年に、韓国の僧侶がアメリカ軍に払い下げてもらった。払い下げられ、住職は務めるものの、昭和7年作成の寺院を保つだけで大きな改築は行っていない。

 創建時は、大日本帝国統治時代で、この集落に、日本人が多く住んでおり、その信仰のために作られたと思われる。現在も日本家屋が170戸ほど残存している。

 近年は、曹洞宗系の一僧侶が、日本の曹洞宗とはまた別の「韓国の民に申し訳ないことをした」的な芳ばしい活動を行っている。

 その芳ばしい行動の一つなのだろうか。この東国寺には、2015年にいわゆる慰安婦像が建てられている。住職が韓国人だとしても、その選択はありだったのだろうか。

 東国寺は、文化財。文化財を観光の目玉とする営利活動のために、観光化の整備が始まった。なのにだ! 。認識としては、日本の寺の中の像だ曹洞宗もまた、キリスト教信者が多い韓国にとって異国の宗教である。銅像を建てたはいいものの、「ここに建てました。日本人が作った寺にも、慰安婦像がありますよ」というPRには不似合いのようで、「慰安婦にさせられた少女を、像とは言え、日本式寺院に閉じ込めるのはふさわしくない」(*念のため解説を加えるが、モデルは、友人の誕生日に向かおうとしてアメリカ軍の車に轢かれた少女であり、慰安婦とは関係ない。細い関係をあえて作るなら、慰安婦の孫とかひ孫だったであろう)という主張者が現れ、近く移転させられるという。整備中の費用が無駄になるではないか!

 5年以上もこの像の世話をさせられた、いや、韓国人僧侶により、また違った曹洞宗の教え的には、せっかく観光スポットになろうとしているのに、移転されては計画がとん挫する。そして、行政の収入にも響く。

 「記念事業会(移転派)と東国寺が協議して、市に少女像を寄付すれば、管理する」と行政が言い出した。

 そもそも、なぜ、ここに慰安婦像が建てられたのだろう。慰安婦にせよ車に轢かれた少女にせよ、その魂を仏様が救うという考えが、まったく見えてこない。日本式寺院の中に建てたものの、お布施やお賽銭は寺のものになる。それを銅像を建てたものの収入にしなければ、いや、行政だってその金が欲しい…銅像になることは、救われることにはならない。今回の騒動を、東国寺のご本尊様はどう見ていらっしゃるのだろうか。
【編集 : fa】

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