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【コラム】じゃあ、日本=全世界になる 中国

Global News Asia / 2022年8月23日 6時0分

北京空港

 中国は一つ。それが、中国人なり台湾人なり、同胞としての考え方なのかもしれない。もちろん、中国人は「中国にいるから」中国人。中国と台湾が同じ国だった時代を知らないから自分は「台湾人」。そう考える多様化の時代であり、すでに一つの国として、どちらかの国の権力者が一つに治めることは難しいだろう。中国大陸に隣接する、北と南に分断し休戦中の同胞たちを見れば、察しがつく。

 中国外務省の報道官がとんでもない失言を、した。台北に、多くの中華料理店があることを根拠として「台湾は、中国である」と言ったのだ。

 台北には、山東餃子(水餃子一般を指す)の店が、38店舗。山西麺(麺が包丁で削がれている形態)の店が、67店舗ある。

 では、日本によくある、普通のラーメン店は、100店舗以上ある、根拠的に言うと、台湾は、日本になる。日本人はそんな馬鹿なことを言わないのだが。

 この報道官の論理だと、各国に存在する中華街は、中国人、中国人をルーツとする者、まったく関係ない者が経営していても、ざっくり、街自体が「ミニ中国」になってしまう。

 逆に、北京には、ケンタッキー・フライド・チキンが18店舗、マクドナルドが17店舗、スターバックスが19店舗などなど、アメリカ資本の飲食店があるということは、中国はアメリカであるとも言える。

 報道官は、自分の発言はどう世界中を駆け巡るか考えられる人物がふさわしい。プーさんの怒りに触れた時、左遷というの名の粛清があるのが、間違いなく中国…そうは言えないモノな。
【編集 : fa】

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