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【コラム】血の色は赤だけど「黄金の血」中国

Global News Asia / 2022年9月21日 10時15分

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 2022年9月、中国で「黄金の血」と呼ばれる血液の女性が見つかった。女性は貧血のために血液検査を受け、判明した。

 基本的な血液型は、A・B・O・ABの四つ。これに、Rhプラスかマイナスでざっくり調べる。RHにも、大文字のCと小文字のc、大文字のEと小文字のeなど細密に調べていけば存在し、またその他の調査の仕方もある。

 そもそも、Rhマイナス自体が、世界の人口の1%しかいないというくらい珍しい。よく、ドラマで、AB型のRhマイナスで大量の輸血が必要だが…という設定も存在するくらい少い。その珍しささゆえ、中国では、パンダの血とも呼ばれる。

 この女性は、比較的人数の多い0型ではあるが、Rhマイナス。赤血球の表面には血液型抗原がない。これだと、パンダ血より珍しく、「黄金の血」と呼ばれる。比率的には、人口600万人に1人。1960年以降、世界中で50人しか発見されていない。

 抗体がないので、彼女の血は誰にでも輸血可能だが…彼女が輸血を必要とする場合、公の輸血システムでは確保できない。幸いに、彼女の姉も黄金の血の持ち主で、なんとか姉妹でシェアしながら生き延びられるそうだ。

 人の血液は、医学書通りではない。

 筆者の父親は、19歳の時に大量輸血を必要とする手術を受けた。元々が少ない人数のB型だったために、当時代用血液とされていたO型血液も使用され、黄疸になった(筆者は、子どもの頃、お父さんの血は黄色なんだよと言われ信じ、たまにケガして血を出すと、赤も出せるじゃんと思った)。そこから26年経って、また輸血が必要な手術になったが、もう公の輸血システムのB型では合わず、それこそ大量のB型の方々に呼びかけてマッチングさせた。B型とO型を混ぜて、黄疸になると、一筋縄ではいかないB型になる。

 また母親は、37歳の時に輸血をし、翌年血清肝炎で生死の境をさ迷った。それから34年ほどたって、毎年のように入院手術をしたが、どの検査でも血清肝炎をした痕跡が認められなかった。肝炎の痕が消えることはほぼあり得ないと言われた。なにが起こったのか。

 このような血液を持つ両親が存在すると、輸血はすればいいものではないと思う。輸血しない人生をしなければ。

 「黄金の血」を持つ人の個人情報が守られ、平静に生きて行かれることを切に願う。

【編集 : fa】

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