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【タイ】新型コロナが感染症指定から除外され、観光復興へ滞在期間が延長

Global News Asia / 2022年9月22日 7時30分

タイのイメージ

 2022年9月20日、タイ政府の閣議で、感染した外国人の入国、滞在を禁じる病気のリストから新型コロナウイルス感染症を外すことを承認した。官報に掲載後、発効されるが、今回の報道では具体的な日程などは明らかにされていない。

 政府副報道官のRachada Dhnadirek氏は火曜日の会見で、タイへの入国を妨げる病気のリストからCovid-19を除外する省令が閣議で承認されたことを発表した。現状でも、外国人がタイ入国後、滞在中に新型コロナ感染が発覚しても、国外退去の措置は取られていないが、法的にも現状に則したかたちとする。感染した外国人のタイ入国、滞在が禁じられている病気は、ハンセン病、感染の危険がある状態の結核、重度の象皮病などがある。

 タイ国内の新型コロナ感染状況は、新規感染者数が1日1000人を下回っており、直近14日間の平均では、1日あたり958人でそれ以前の1,665人よりも減少。重病患者は 694人から 618人に減少。人工呼吸器が必要な重症患者は313人で、362人から減少。そして、コロナウイルス関連の死亡者数は、25人から15人へ減少している。

 2022年は、これまでに約500万人の外国人観光客がタイに到着。そのうち9月だけで約100万人が訪れている。タイ政府は、2022年中に少なくとも1,000万人の外国人旅行者を迎えるという目標を掲げており、さらなる観光復興と景気浮揚として、滞在期間の延長も決定された。日本人の場合、通常ノービザで30日間の滞在が許可されているが、10月1日から3月31日までの期間限定ではあるが、45日間の滞在が許可される。なお、今回の指定解除により入国時に必要とされているワクチン接種証明などがどうなるかなどは、今後の発表が待たれる。

 12月頃からの観光シーズンを迎えるタイでは現在、物価上昇などで景気の頭打ち感が拭えていない。そこへ新規感染者が落ち着いていることで、観光客を呼び戻すために早めに動いたものといえる。タイ国内での生活は、ほぼ新型コロナ以前に戻ってきている。また、公共交通機関を除いてマスク着用義務もなくなっているが、まだまだマスクをしている人の方が多く、タイ人の用心深い一面を見せている。
【編集 : KK】

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