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【コラム】すぐに処理しないと生き返ってしまうー韓国

Global News Asia / 2022年9月26日 15時0分

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 通常日本では、病院とお寺の立地関係は、極力どちらの位置からも見えないことがお約束になっている。また、斎場(火葬場)に関しては、首都圏は別だが、地方都市では、公営でかつ住民が少ない、いわば辺鄙なところに作られる。

 お見舞いの封筒は、ごくごく最近になるまで、赤熨斗の封筒が使われていた。黒熨斗は使えないからだ。ただ、赤もめでたいと言う印であり、入院したことがめでたいのか論議が出てきて、限りなく赤系に寄せたお見舞い封筒が試験的に流通している。

 入院患者が故人になることもある。家族には秘密の知り合いが、故人には何人かいる可能性がある。そのため、売店などが設置されている大きめの病院では、小さな声で聞けば、黒熨斗(お悔み用)も売っている。

 そういうことも含めて、日本人にとって、病院は最後を迎える意味もあるが、あくまでも生きるべき場所であり、死ぬことは忌むことになっている。

 しかし、韓国では、大き目の病院の中に、火葬場が併設されている(ドラマ版「チーム・バチスタ」のシリーズで、院長が僧侶の免許を持ち、病院の敷地内に火葬場があった)。コロナ禍の現在では厳密には守られなくなったが、日本では、生き返ることも選択肢の一つとして、死後24時間経過しないと、焼けないことになっている。

 韓国では、必要書類さえ届けば、1時間後でも個人を、病院からそのまま敷地内の火葬場に運んで焼くことができる。風習としては、亡くなった日から3日目に出棺となっているが、棺がエレベータに収納できないなどの住宅事情もあり、直葬が重んじられている。

 一応遺骨は持ち帰ることになっているが、産廃業者に委託することもできる。亡くなった人は大切だけれど、骨に魂は存在しないからという論理がまかり通っている国だからだ(同胞の国では、拉致被害者を亡くなったことにして、他人の骨を返還してきた。DNA鑑定で別人だとわかると、洪水など自然災害での取り違えということにした。民族的に骨に意味はないらしい)。

 日本では、街の中に斎場を作ろうとすると、過激な反対運動が起きる。もともと斎場がある地域で、エンドレス建て替えが行われる。

 人を生かす場所と、焼く場所が同じ敷地にある韓国。日本人はこれを安易に理解することはできない。
【編集 : fa】

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