【タイ】北部チェンライ・チェンカーンへ鉄道新線の計画

新線の起点となるデンチャイ駅

　2022年10月19日、タイ国営鉄道(SRT)は北線デンチャイ駅からチェンライ、チェンカーンへと結ぶ新線を2028年の開業予定で工事中。完成すれば、ラオスから中国を結ぶ新しい輸送と移動ルートができることになる。

　今回、SRTが明らかにしたのはチェンマイ へと通じる北線のプレー県デンチャイから、これまで鉄道がなかったチェンライとチェンカーンに至る323kmを複線で新設する計画。山間部を通り抜けるため、途中タイ最長のトンネルも含め4カ所のトンネルも建設される。

　この北部鉄道プロジェクト(デンチャイ・チェンライ・チェンコーン間)は、現在3つの工区に分割され、工事が進められている。

デンチャイ〜Ngao区間、距離104km、建設費2,656億バーツ、進捗率0.14％
Ngao〜チェンライ区間　距離135km、建設費2,689億0バーツ、進捗率0.37％
チェンライ〜チェンコーン区間　距離84km、建設費193億8500万バーツ、進捗率0.50％

　また4カ所のトンネルはそれぞれ、1.175 km、6.240 km、2.700 km、3.400 kmで、タイでも1番の長さになる。山間部を通るこの路線は風光明媚な観光地も多く、車で移動した場合より1時間から1時間半が短縮される。
【編集 : KK】