【コラム】いったいあなたはどの人なの～カカオトーク・韓国

韓国・国家安保室は政府レベルのサイバーセキュリティ・タスクフォースを立ち上げることを決定

　いくつかの電話番号を使い分ければ、LINEもまたいろんな人になれるかもしれない。いや、一つの電話番号でもできる裏ワザはあるのかもしれない、無知で大変申し訳ない。

　カカオトークでは、名前はそのままで、送る相手によってそれぞれ異なるプロフィールを3つまで出すことができる。私的(家族や友達)、公的(会社など仕事関係)、趣味的なモノ(サークルなどまた別の自分)的に使えば、3つあるととても便利だ。特にサークルなどは、肩書とか経歴に関係なく趣味に熱くなれる場とすれば、私的公的なプロフとは違うものが必要だから。

　ただ、カカオトークの設定の可能性とは違う方法として使用されることも、3つのプロフが認められるのであれば可能だ。例えば、同時並行の婚活詐欺とか。ロマンス詐欺にも使える。名前も初期設定の際に決めるもので、ある意味いろんな名前を持つより、本名とは違う、いわば芸名みたいなものを決めればいい。

　ここが、カカオトークは出会い系のツールと、日本人に決めつけられるポイントかもしれない。

　どんな私生活の露出かは判明していないが、被害を受けたと言うコメントもあった。人はやましいことをしている時は、自分についてとても敏感になるものだ。カカオトークの関係者は、以前に使っていたプロフが表示されたとして、それが不特定多数に見られることはなかったと弁明する。いや、関心のない不特定多数に見られることはどうでもいい。年齢や職業設定などつじつまが合わないことがまずいのだ。

　プロフを含め、その他の機能が正常作動するまでまだ時間がかかる。それを個人差の問題と会社はするが、正直なプロフはどれだけあるのだろうか。
【編集 : fa】