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【コラム】墨汁で塗られたぷーさん 中国

Global News Asia / 2022年10月31日 6時0分

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 事件は、2018年7月に起きた。ぷーさんが代表の国で、ぷーさんのポスターに、21歳のお嬢さんが墨汁をかけた。そして「ぷーさんは、独裁者」だと叫んだ。すこーし前まで、思想の自由がある程度認められていた上海でだ…なんでイギリスは返還したのだろうね。彼女は、自由がある世の中を知らなかった。彼女が生まれた年に、返還があったのだから。

 公衆の面前での行いだったと思われる。彼女は、すぐに精神病院に送られた。計算上2020年には「釈放(退院では? )」されていると報道されているが、当局の監視下で暮らしていたのにも関わらず、今や行方不明だ。

 彼女が逮捕され、精神病院に送られた後駆け付けた父親は、公安局に釈放を要求した。当然、拒絶。親だから負けない。公安局近辺で抗議活動をした。そして、父親も逮捕され、収監された。裁判もなにもあったもんじゃない。娘に会えないまま、今年9月に死亡した。遺体には無数の傷が確認された。遺体は証拠だ。火葬場に関係者が集結して焼かせないよう抵抗したが、6名が拘束され連行された。今現在どこにいるかがわからないという。

 たかが墨汁、されど墨汁。この事件自体、ぷーさんには伝わってはいないと思う。周辺から末端に至るまでのお付きの者の忖度が、逮捕や拷問などを…。

 例えば、これが年端も行かない子どもの反抗ならばどうなんだろう。近所に貼られている与党系学ぶ会関連政党の党首のポスター。通学路である小学生が、その目と鼻穴に、画びょうを刺していく。貼らせているお宅が貼りかえるが、数日後にはまた画びょう、いたちごっこだ。それでも、ここは日本、小学生にはおおらかな国家なのだろう。

 本当に器の大きい指導者は、墨汁をかけられただけ、しかも本人ではなくポスターにでは、…豪快に笑って許す。たぶん、内心も「やられちゃったかな」くらいで、犯人探しや逮捕などまでは考えない。それがトップの人間たる人望の所以。まあ、それだけ人望がある場合、墨汁などかけられないだろうが。

 歴代のトップを軽く頭越えして、ぷーさん一強の歴史に書き換えられる流れが始まった。
【編集 : fa】

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