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【コラム】あの子たちも、宗教二世だったのだろうか

Global News Asia / 2022年11月17日 7時0分

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 新興宗教の勧誘に来る人々は、一定数いる。訪問される家の「今」の事情などお構いなしだ。ただ、いくばくかの献金目的もあると、一般家庭には行かない。客の出入りが多い商店の玄関に立つ。話を聞く時間(聞く謂れも)ないから、お断りする。しかし、帰らない。機関誌を購入=献金することで、やっと去る。そしてまた来る。こじきさんよりプライドがないなと思う。う~ん、上野のガード下にいる傷痍軍人…0歳で戦争に行ったとしても、77歳にはどうにも見えない若さ、そんな違和感。

 一般家庭には、わざわざ天気が悪い日を狙ってくる。そして、どうがんばっても母子(高齢出産なら別だが)や祖母と孫には見えない組み合わせで、子どもも来る。個人情報って大切だから、「お名前は?」「いくつ?」とかには答えない。躾ができているのか出来ていないのか、ちょっとわからないくらい無表情だ。

 そして、身なりがおさがりであっても平成のものではなく、前回の東京オリンピックあたりに生まれた世代の手作り感あふれたファッションなのだ。母親のコートをほどいて、リフォームした的な…。

 子どもがいると、勧誘に来た人に罵声を浴びせることはためらわれる心理を利用しているんだろう。傘も持っていない時や強風の時は、「お話は聞かなくていいので、雨宿りさせてください」と軒先から動かない。子どもがかわいそうで、玄関に入れてしまい話を聞く羽目になる。

 田舎なので、その宗教が入っている建物がどこかわかったりもする。夕方にその前を通ると、現代風の服を着たちびっこが、元気よくそこから飛び出してくる。

 1つの噂に過ぎないが、自分の利益のために、全く宗教に関係ない親が子どもを貸し出すという説がある。食事もさせてくれるし、子どもの安全も守られるし、なにより無料だから(貸し賃が存在する場合もある)。

 とある治療院で施術を受けていた。ここの先生は新興宗教の信者だが、患者には勧めない。台所から声がした、子どもの声だ。先生のことを「兄弟は~」と呼んでいる。先生とその子は、爺さんと孫ほどの年の差がある。小学生のくせに、君も信者なんだなと思った(キリスト系は、兄弟、姉妹という呼び方を主にするから)。宗教の互助で、かぎっ子がその治療院に帰ってきて、おやつを食べ、宿題をしていく。

 宗教二世、宗教三世のいろんなインタビューを聞く機会が増えたが、大人になってから搾取されたじゃなく、子供の頃はどのように他の信者と交わっていたのかを、お話してもらえたら、信者じゃない者の防御になるのだが。
【編集 : fa】

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