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【タイ】愛媛トヨタから「北部山岳国境地域の子どもたちへ」13回目の支援品が届けられる

Global News Asia / 2022年11月17日 13時15分

 ターターファン小学校には、やはり幼稚園から6年生145人が在籍。ここも山越えの子どもたちが寮生活をしている。今回の2校とも観光地とはかけ離れているため、子どもたちばかりでなく、日本人を見るのは初めてという村人がほとんど。また式典の開催には地域を管轄する陸軍も協力し、当日も10人ほどが列席した。

 サーヤン・ポースワン校長先生は感謝の挨拶の中で「タイと日本は、長い間、そして今も友好関係にあります。多くの子どもたちが日本に憧れ、目標にしています。こうして日本の人々からの支援を受け取る機会をいただいたことは、きっと子どもたちにとっても、この友好の絆を強めることになるでしょう。」と語った。

 愛媛トヨタからの支援品は、生徒だけはなく小さな子どものいる村人にも手渡され、会場は終始笑顔で包まれていた。式典が終わった後通学する児童たちは、支援品が詰めこまれて自分と同じくらいの大きな袋を抱え、それでも笑顔で坂道を帰っていった。

 タイの教育環境はこうした国境地帯までも校舎などの設備が整ってきた。また、2校とも児童と同じカレン族の人が校長をするなど、独自の言語を持つ少数民族への配慮もされている。しかし、地域一体は農業以外の収入源もなく、貧しいままだ。日本から見た一般的なタイのイメージは、すっかり中進国となっているが、地方、特に山岳地帯で取り残されている子どもたちはまだまだ多い。こうした支援活動は、子どもたちの学習に役立つ以外にも、子どもによっては、日本に関わる仕事をしたいという夢を抱く大きなきっかけになるだろう。この愛媛トヨタによるこの支援活動は、今回で一旦休止となるそうだが、ぜひとも早い再開をして欲しいと願う。

 愛媛トヨタからは次のようなコメントが寄せられた。「2007年、私たちは縁あって、タイ北部の山岳民族の人々に、心ばかりの物資を贈らせていただく機会に恵まれました。現地を訪れてみるとそこには、笑顔と生きる希望に満ちた、たくましい人々の姿がありました。物質的に決して豊かでなくとも、人々の心は誇り高く温かでした。私たちは、この支援活動を通じて、大事なものに気づかせていただいたように思います。それは感謝の気持ち。豊かな心を持つことの大切さ・命の尊さに気付かせてもらったこと。ひとつの目的のため国境を越えて協力しあうことの素晴らしさを実感させてもらったこと。そのすべてに、心から“ありがとう”の気持ちでいっぱいです。気が付けばこの活動も15年が経ちました。今回は心ならずも現地へ行くことが叶いませんでしたが、有志の皆さまが私たちの思いを一緒に物資を届けて下さいました。最後に、永きに亘りこの支援活動に多大なご尽力を賜りましたスポーン氏をはじめ現地の皆さま、そしてたくさんの物資をいただいた皆さま、支えて下さった皆さまに、心より感謝申し上げます。」
【取材/写真 : そむちゃい吉田】


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