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【タイ】違法薬物の取締官が違法薬物の取引容疑で逮捕

Global News Asia / 2014年8月19日 18時53分

逮捕された容疑者の警察官は、身分証だけで検問を突破できると考えていたのだろう。また、これまでも同様の手口で取引が行なわれていたと思われる。

 2014年8月18日、タイメディアの報道によると、タイ北部チェンマイの警察官で違法薬物の取締り責任者が、違法薬物の所持及び取引容疑で逮捕されるという、まるで漫画のような事件があった。

 タイとミャンマーの国境近く、北部チェンライ県の検問所で2つのバッグに納められた大量の違法薬物が発見された。車を運転していたのは、チェンマイ市の警察官であり、違法薬物取締りの責任者だった。

 車内で発見されたバッグには、約8万個の錠剤と1キロの結晶状の違法薬物で、末端価格は2億バーツ(約6億円)になるという。

 容疑者はタイ北部チェンマイ県のチャイプラカーン警察署に所属し、違法薬物の取り締りでは優秀な警察官だったと言う。

 チェンライ警察は、容疑者の関係先を追求し、そのネットワークを探り出したい意向だ。

 タイ北部はかつてゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)の一角として、違法薬物の原料となるケシの栽培が盛んだった。現在は、タイ国家と王室による代替え作物普及策が成果を上げている。

 しかし、ラオスやミャンマーなどに生産拠点が移り、タイへの流入は止まらない。以前からその一因として、今回のような警察幹部が関係しているとの指摘がされていた。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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