【タイ】新入国規制は撤回し、対象国のみ保険加入義務付け

中国からの観光客を出迎えるアヌティン保健相(TATnewsより)

　2023年1月10日、タイ国政府観光庁は中国の国外旅行解禁を受けて6日発表されていた入国規制を撤回した。9日にアヌティン保健相の発言を受けて。

　中国から国外旅行解禁初日となった9日。バンコクのスワナプーム国際空港では、中国からの観光客第1便が到着し、歓迎のセレモニーが行われた。セレモニーにも参加したアヌティン保健相は同日、接種証明や陰性証明の提出といった再規制を撤回すると発言した。

　この発言に伴って、タイ国政府観光庁は対象国(中国、インドなどで、日本は含まれない)からの入国には、タイ国内での治療費をカバーする保険への加入を義務付ける以外、ワクチン接種証明や陰性証明などの提出は求めず、従来から進めてきた自由な入国を維持とするリリースを発表した。

　タイ国内では、中国人観光客が大挙訪れることに対しては、観光復興を期待する声もあるが、感染の再爆発を恐れる声の方が多く、今後はやはりマスクなどで自衛することが肝要となりそうだ。
【編集 : KK】