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【コラム】この時代は、確実に日本人に成りきっていたのではないですか 韓国

Global News Asia / 2023年1月19日 6時0分

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 千人針。1メートルほどの新しい晒に、赤い糸で玉止めをしてもらう。その数1000。一人につき1玉だが、寅年生まれの方(この場合、卯年生まれでも立春生まれまでまで含まれる)は、年齢の数だけ玉止めをすることができる~虎は「千里を生き、千里を帰る」と言われているから。五銭硬貨を縫い込むと「死線(しせん=四銭)を超える」とし、十戦硬貨を縫い込むと「苦戦(くせん=九銭)を超える」と拡大解釈がなされていた。

 お国のために死んで来い! という戦時下の政府方針に対して、母親や姉妹など銃後の人々と呼ばれる女性たちが、生きて帰ってきての思いを込めたもの。千人針が施された晒は、腹などに巻かれた。

 このほど、この千人針の晒を、さらに加工してチョッキにしたものが、韓国の文化遺産になる予定だ。日本帝国統治時代末期に「日本人」として徴集された息子の無事の期間を願った母親が作った。チョッキの裏には、日本語の「漢字」で「武運長久」と刺繡がなされている。韓国では、日本のように街頭に立ち、いろんな女性たちの協力を得て玉止めをするような手間はなかったと言われる。このチョッキの玉止めも1000個あるわけでもない。

 母親という存在に、日本人も韓国人もない。自己意思もなく国の勝手のために戦に駆り出される我が子に、生きていてもらいたいと願うのは同じだ。

 韓国文化庁は「韓国人の母親が、日本人でもないのに、日本人の文化を真似しても息子に生きて帰ってもらいたいという国権侵略がある」としている。けれど、その時は、日本人なのだ。海の彼方の日本で、こういう願いの方法があると聞けば、自分で1000の玉止めをしても作る気持ちになったのではないか。たとえそれが日本の文化への侵略でも、日本人はなにも言わない。

 その時は、日本人だったのだ。国権侵略だけど特別に認めるからね。奥歯にものが挟まったような決定をせず、作った母親の思いを汲むことは、韓国人のエライさんにはできないのだろうか。
【編集 : fa】

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