【コラム】コロナに、桃缶? 中国流行便
Global News Asia / 2023年1月24日 6時0分
昭和の時代、熱を出して学校を休むと、桃の缶詰が出てくる家と、パイナップルの缶詰が出てくる家があって、どちらが正しいか論争したものでした。ちなみに我が家は貧しかったので、パイン缶は祖母が病気の時だけで、基本すったリンゴに砂糖をかけたもの。論争には加われませんでした。
中国では今、コロナの特効薬として「桃の缶詰」がバカ売れしているとのこと。白桃文化は日本がメインなので、あちらは「黄桃」缶。あちらの黄桃缶は、とても柔らかくておいしいのと、大根に着色した! と思えるほど硬いのがある、のね。売り切れ続出で、入荷の見込みが立たない状態だと言う。
そもそも、あらゆる缶詰自体が減産されているので、日本のコンビニで果物の缶詰を探そうとしてもほぼない。スーパーでも、魚缶などは一定数あるが、果物缶は出会えたらラッキー。まれにあって、原産国を見ると、中国や東南アジア系だったりもする。
ポカリスエットなどのスポーツ飲料が登場する前は、この缶詰が、果物の柔らかな舌触り、水分と糖分、ビタミンの補給の役割をなしていた。大体、布団上げする最終日に出てくるので、缶詰食べたから治った錯覚を持っている人もいるにはいる。
中国語の発音で、「桃」は「Tao」。同じく「逃げる」の発音も「Tao」。病が逃げると言うこじつけから、病気に効くとなったと考えられる。
…食べ物の話の流れで恐縮だが…缶詰も売り切れだが、コロナは激しい下痢を伴うと大人用の紙おむつも売り切れだそうだ。あんなに人口がいる、かつ情報が統制されていると、デマが本当になるらしい。
黄桃缶のメーカーも、薬効はありませんと声明を出している。
意外と、台湾のフレッシュパイナップル方が効くかもよ、と、筆者も「怪しい説」を書いておこう。台湾パイナップルは喉がイガイガしなくて、おいしいよね~。特売の黄桃とは、段違いだ。
【編集 : fa】
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