【日・フィリピン首脳会談】東シナ海・南シナ海での、中国に対する共通認識を確認

写真提供:内閣広報室

　2023年2月9日、来日中のフェルディナンド・マルコス・フィリピン共和国大統領は、岸田文雄内閣総理大臣と首脳会談を行った。その中で、中国に対して共通の認識を確認した。

　「両首脳は、東シナ海及び南シナ海における状況に深刻な懸念を表明し、力又は威圧を含む緊張を高め得る行為に強く反対した。両首脳は、地域の平和及び安定並びにその海域の安全保障の重要性を強調した。両首脳は、東シナ海及び南シナ海における航行及び上空飛行の自由、並びに国際法、特にUNCLOSの枠組み内で海域における競合する権益の主張を解決するに当たってのルールに基づくアプローチへの共通のコミットメントを再確認した。日本は、南シナ海における、不法な海洋権益に関する主張、軍事化、威圧的な活動及び武力による威嚇又は行使へのフィリピンによる長年にわたる反対に同意した。

　岸田総理大臣は、最終的かつ法的拘束力を有する、南シナ海に関する2016年7月の仲裁判断への日本の支持を表明した。両首脳は、UNCLOSに整合的で、南シナ海における全ての利害関係者の権利を害さない、効果的で実質的な南シナ海に関する行動規範(COC)の早期妥結を求めた。」日・フィリピン共同声明　仮訳から。
【編集 : af】