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【コラム】千羽鶴…たまには意見が合いますね 韓国

Global News Asia / 2023年2月19日 6時0分

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 2023年2月6日、トルコとシリアで大地震が起きた。各国の援助隊が入り救助作業が今も続いているが、その死者は4万とも5万とも推測できる。がれきの中にはまだまだ埋っている人がいる。災害の壁72時間を越しても、まだまだエネルギー消費が少ない子供たちが救助されていることは、幸いである。

 現地入りする救助隊だけでなく、世界中から救援物資や義援金も寄せられている。

 奇しくも、12年前、同じく卯年だった2011年3月11日には、東日本大震災が起こった。その際にも「せっかく頂いたのに申し訳ないけど」の『千羽鶴』問題が生まれた。あの時も、「あなたは一人ではない」「絆」と、叫ばれたようだから(筆者は被災者なので、それを叫んでいたテレビ映像などは一切見ることができなかった)、「なにもできないけれど、せめて心で思っていますよ」を伝えたくて、多くの千羽鶴が寄せられた。

 筆者は受け取ってはいないが、非常に迷惑だったことを記憶している。どこに吊るせというのだ? この惨状の中。それをSNSで伝えた人も一定数いて、「人の善意を迷惑としかとらえられないなんて」と袋叩きにあっていた。でも、非常に迷惑なんだ。その折り紙にかかった紙の分、100円でも200円でも現金で寄せてくれれば…そのほかにまだまだ着られるからとボロボロの古着も送られた。処分に困っている人からだろう、使用済みのオシメがぎっちり詰まったダンボールが届いた三大絶景地の公民館もあった。運送会社が、送料無料にしてくれたからだろうか。

 ウクライナの紛争地にも、千羽鶴を送った方々がいる。それウクライナには、なんで千羽なのか意味通じないから。恥ずかしい。

 珍しく韓国でも、日本人の千羽鶴文化はいかがなものだろうと論議になっているらしい。珍しく同意だよ。ウクライナの国旗の色の青と黄色の千羽鶴、芸術的だけど、それが防弾チョッキの代わりになるの? 。

 テレビや動画、映像などでトルコとシリアの惨状を見るとなにかせずにはいられないのだろうが、今でなくてもいいのではないだろうか。避難所が作られ、なにが欲しいか具体的に出そろったところでも。

 そして、その「物」を送ったとて、欲しい人に必ず届くものでもない。そのために募金があるじゃないかと思っている人…あれ、きちんと手数料が引かれて、本当に困っていて役所に申請に行けない人は実はもらえないシステムになっている。

 そういう手数料とかは一切引かない、ボランティア精神満々の団体も絶対あるから、そこに託した方がいい。あるいは、友だちの友だちの…延長でも知っている人がいたら、その人に直接渡すといい。その人は、自分だけのものにしないで、同じ国民としてシェアするはずだから。

 韓国人に指摘されるまでもなく、日本人は、災害時(入院時含)の千羽鶴は無駄だと自覚するべきだ。お礼を言われたから…そのお礼、嫌味かもよ。
【編集 : fa】

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