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【コラム】極寒のウクライナに向けて使い捨てカイロが行く

Global News Asia / 2023年2月22日 6時0分

使い捨てカイロ

 日本は憲法9条にも明記されている平和国家だ。有事と言う言葉がかなり独り歩きしているが、自衛隊は軍隊ではないし、一応戦争はしない国である。

 故に、1年になろうとしているウクライナには、武力援助はできない。例えば金銭的援助を行ったとしても、それで武器を購入されないように制限事項を付ける。最近では、地雷を見つける機械を援助した程度。難民も、日本国内に縁者がいる場合を除いて積極的に受け入れてはいない。それが、日本ができることだ。

 しかし、民間からの援助として、今現在極寒の中にいるウクライナの人々のために、使い捨てカイロが送られた。

 使い捨てカイロは、1975年に日本で開発された(旭化成)。タバコ屋などの店頭で1袋100円程度で売られる「ホカロン」登場は1978年まで待たなければならない。ホカロンならば、私たちの財閥ロッテの商品じゃないか! となんでも発祥地にしたがる国の国民が騒ぎ立てするだろうが、開発はあくまでも日本企業だ。

 ドラックストアの店頭では、398円で30袋(ミニだと、298円)ぐらいで購入できる。もちろん、もっと安いのもあれば、高いのもある。ホカロンが浸透するまでは、白金カイロが一番身近なものだったが、今は使い捨てカイロを惜しげもなく身体中に貼って寒さをしのぐ場合も日本であるのだから、ウクライナの人々が喜ばないわけがない。あくまでも、平和な物資援助だ。

 今のウクライナで、使用済みの使い捨てカイロが、除湿や消臭に使えるという知識を提供しても使いようはない。けれど、一度中身を濾してから土に混ぜると、肥料になる。これは日本と同じように春に向かっているウクライナでも利用できそう。また、製品化したものしか送れないが、水を浄化するキューブにもなる。戦乱で汚れた水しか飲めなくなった場合、活用が望まれる。

 たかがカイロ、されどカイロ。民間支援として、日本中に広まっていくことに期待したい。
【編集 : fa】

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