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【コラム】新病院のカタチ 〜コロナの医療崩壊後の医療の姿〜(韓国)

Global News Asia / 2023年3月9日 6時0分

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 病院と言えば、大学系や公立病院は常に改修工事をしているイメージがあるが、入院設備のある民間病院はどんどん古くなり、いつしか老人病院と呼ばれる収容所になってしまっていると感じられることがある。

 そして、コロナが現れた。新しい病院であっても、普通の病院の入院病棟には個室を中心としたプチコロナ病棟がある。「市民病院も混雑している。民間もがんばらないと」と、ある医師が話していた。

 しかし、同じ階にコロナ病床がある病院に、コロナとは全く関係のない入院患者がいる場合もあり、例えば糖尿病の教育的入院などで歩ける人には不安を感じることもある。さらに、今では手術をしても、早期退院をスローガンにしているため、病気との折り合いをつけることができず、メンタル的な療養もできない。

 そこで注目されるのが、韓国の医療モデルである。女優の小雪さんも、療養がつく韓国の産科で出産した。出産後の身体が落ち着くまで、赤ちゃんを見てくれる人がいて、また普通の生活ができるまでには、フィットネスなどのリハビリもでき、何より料理が美味しいのだ。日本人でも、韓国で出産する女性が増えている。

 韓国には、大型の療養型病院が増えている。病室はホテルのようで、診療体制も充実しており、患者ファーストでキレる医師もいない。栄養士とシェフがタッグを組んだ食事も提供される。一度は入院してみたいところだ。

 これまで、若者向けの療養型病院が主流であったが、最近では高齢者向けの療養型病院が続々とできている。これは、日本の介護保険でいうところの老健にあたるのだろう。セレブが入ることができるホームのような療養型病院もある。

 2021年現在、韓国全土に1464カ所の療養型病院がある。そのうち、124カ所がソウルに集中しており、高齢者であれば、要人になった人々が滞在するにはとても便利だ。

 カフェやサウナなどの施設もあり、差別化を図るために「オリジナル」な設備も次々と登場している。

 しかし、オチとしては、韓国あるあるとして、お金が尽きたり、より高度な医療が必要になった場合、「すぐに退院してください」ということになるということだ。つまり、韓国の選ばれし者だけが入院できるのだろう。例えば、逮捕を回避するために使うのかな!
【編集 : fa】

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