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【コラム】韓服デザイナーはつらいよ 韓国

Global News Asia / 2023年3月15日 6時0分

韓国イメージ

 伝統文化殿堂という韓国固有の伝統文化の継承や発展を目指すハコモノの職員の制服が、「日本の回らない、高級おすし屋さんの親方の上着」に似ていると撤回された。どうやら、襟のデザインが、和服の半襟のようでもあり、色合いが親方色だというのだ。

 トータルして、和服と韓服を見ると、全く違うものだ。けれど、部分部分は、同じアジアの歴史の中で、気候に合わせてその時代の人が着やすいものにしていた点からして、似てくるのはしかたないかもしれない。そんなことを言ったら、女性の韓服の下の部分は、西欧のドレスのフワフワ感とすごく似ている。シフォンを使っておらず、綿や麻でできているのに、よく出せたなと感心してしまう。

 漢服にも、それを専門とするデザイナーがいる。批判を受けたら、機関銃のような韓国語を浴びせられるから、歴史資料を読み込んで、常に学んでいる。

 昨年冬の北京オリンピックでも、漢服もどきを「中国が、自国の伝統衣装として盗んだ」と怒り心頭だったが…あれはきれいな色が着いていたので、漢服ではない。韓服の基本は、木綿や麻素材の白だ(弊社使用のイメージ写真でコスプレかと読者の皆様に書き込んでいただくのごとく)。そもそも、豪華に見えるよう、いや、豪華な歴史があったように改ざんしたのは、韓流の歴史ドラマだ。

 漢服にもいろいろあって、先端が刃物の刃先のように三角にとがっている形の襟のものもある。また親方の色と評された色も、国王が身に着けていた色と同じだそうだ。かつてミスユニバース韓国代表が着ていたものも、日本の巫女みたいと悪評だったが、あれも、韓国人が日本のアニメを見過ぎだという説もある。巫女みたいな漢服もあるということだ。

 さらに、チマチョゴリのスカートの肩ひもは朝鮮以降に登場。Aラインに広がる漢服のスカートもまた1950~1960年代に考案されたもの。

 結論から言わせてもらうと、韓国人が「本当の韓服を知らない」。無知から来ている論争を繰り返しているだけだ。

 それでもデザイナーは、漢服を世界に発していくために、デザインをやめないとのことだ。批判の前に、己の国の民族衣装についてテレビ以外で学ぶことが、韓国人には必要だ。
【編集 : fa】

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