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【コラム】日照りは、韓国といえども、かわいそう

Global News Asia / 2023年3月18日 6時0分

韓国のイメージ

 韓国の光州市は、今、極度の干ばつに見舞われている。飲む水は、お金があればミネラルウォーターをどうにかするも方法の一つであるだろうが…飲み水だけで人の生活は成り立っているわけではない。

 東日本大震災から12年が過ぎた。あの時、筆者は看護のために病院に泊まり込んでいたが、水が出なかった。水洗トイレは一つしか使用できなくなった。もちろん流せるわけではなく、たまっていくだけ。患者は、ポータブルにオシメを敷き詰めて用をたたせられた。自宅の方は水道が止まらなかったので3日目にちょっとだけ帰って水シャワー(電気が止まって給湯器が作動しなかった)を浴びたら、今までかいだことのない臭いがした。水が出なくなると、衛生環境も守ることはできなくなる。それを思い出すと、光州市の人は、いかに工夫して暮らしているのか、気にかかる。

 それでも、水道水を供給する浄水場があれば、なんとか水を集めて、浄水供給することができるだろう(いわゆる、大阪の人が、京都の人に「わてらのおいど洗ろうた水でっせ」と揶揄される状態)。

 その浄水場のバルブが故障した。起こったのは早朝。午後からは断水措置がとられた。マンションなど、屋上に水をくみ上げている住宅では、出たり出なかったり不安定になった。

 しかし、浄水場周辺では、配水池に流れない数万トンの水が、洪水状態で溢れた。正直、これを見ることになった周辺の住民は、これだけの水があれば〇〇もできると考えたのではないか。

 夕方には、なんとか老朽化している部分を新しくして復旧した。数日続いたらと考えると、韓国人がもぞこくなる。

 水道という文明の象徴が、現代を豊かにしているのは事実だ。だからこそ、故障すると、人間は無力だと思い知らされる。

【編集 : fa】

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