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【JICA】フィリピン「オイルタンカー転覆・沈没事故」派遣した、国際緊急援助隊専門家チーム帰国

Global News Asia / 2023年3月22日 15時30分

提供:国際協力機構(JICA)国際緊急援助隊専門家チーム帰国 2023年3月21日

 2023年3月21日、JICAフィリピン・ミンドロ島沖油流出被害に対する国際緊急援助隊・専門家チームが帰国した。フィリピン中部の東ミンドロ州沖において、オイルタンカーが転覆、3月1日沈没した。タンカーは約80万リットルの産業用燃料油を積載しており、周辺海域に油が流出、一部は漂着、今後の海洋汚染、環境影響、水産業への損失などが懸念された。この被害に対し、フィリピン政府から日本政府への支援要請を受け派遣されていた。

 支援内容は、日本が供与した 44m級多目的船「BRP Bagacay (MRRV-4410)(バガカイ)」が油防除活動を実施。JAXA作成の衛星画像により観測された、海上漂流油の推移を取りまとめた資料を元に、衛星画像と漂着状況の照合を行った。専門家チームが携行した油防除資材(オイル吸着マット、防護衣、手袋等)を、ブイ・テンダー(設標船)を利用してマニラから現地まで輸送。

 沈没したタンカーは、「プリンセス・エンプレス」号(MT Princess Empress)IMO登録番号 9985136、 2022年建造、500 トン規模、乗員20名。フィリピン企業ライエルト・マリーン社所属、 船籍不明、運搬原動力:ディーゼル油。積載物は、産業用燃料油(バンカー油でない)、80万リットル(約800トン)を積載。船舶位置:東ミンドロ州ナウハン沖東約20キロメートル(内水域)、北緯 13°19.022’ 東経 121°31.779’ 水深約300メートル。
【編集 : af】

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