【タイ】「放射性物質セシウム137紛失騒動」に見る、危機管理の現状
Global News Asia / 2023年3月22日 16時45分
2023年3月22日現在、タイ国内では、タイ中部プラチンブリ県の発電所で放射性物質の金属製容器が紛失、周辺が汚染されたのではないかとタイメディアが報じている。
事件のタイムライン
3月7日 発電所で金属容器の紛失が発覚
(2月23日との報道もある)
3月10日 政府関係機関へ紛失の報告
3月19日 プラチンブリ県内の製鉄所で放射能汚染を確認し、工場を閉鎖。同日 工場内で立方体に圧縮された状態の容器を発見。
現在までに、容器はすでに溶解されてしまったという報道も見られるが、県の公式発表では上記のように溶解される前に圧縮された状態で発見されたとのこと。また、県の発表では工場から周囲5km以内では汚染は確認できなかった。しかし、発見された容器が実際に紛失した容器なのか、100%の確証はまだないとされる。
この危険な放射性物質は、石炭火力発電所で灰塵の測定に用いられていたという。しかし、測定器から脱落することも考えにくく、警察では、紛失の経緯と製鉄所に運び込まれた経緯の両方を詳細に調査するという。
本来、国家的な大事件であるとともに、大きな健康被害なども想定される事件にも関わらず、タイの報道機関や大衆の反応を見る限り、この重大さ深刻さを理解しているとは言難い。それは、放射性物質の危険性をわかっていないためだろう。日本の関係機関から支援や協力などの体制があれば、タイ国民だけなけく、在留邦人にとっても不安が減るのだが、これを機会に危機管理の協力体制について検討できないものだろうか。
【編集 : BK】
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