タイの観光復興に隠された危険! 中国人投資家の違法ビジネスが猛威を振るう
Global News Asia / 2023年4月5日 10時0分
また、最近ではスワンナプーム空港にも近い、バンナートラート通り沿いに大規模な中国人用ビジネス街が出来つつあり、タイ人企業家から警戒が高まっている。こうした中国人による投資は、周辺の賃貸料高騰を招いている。周辺で火鍋レストランやスーパーマーケットの家賃は、ここにきて4倍になったという。
こうした問題は、ヤワラートにも近い生花市場パーククロンタラートでも起きている。市場内で小分けされた販売スペースの賃料は、月20万バーツ(約77万円)にまで高騰しているが、以前は5万〜10万バーツだったことからも、多くのタイ人経営者が撤退を余儀なくされているという。そこに新たに入居しているのが中国人たちで、中国から運び込まれてくる安価な生花を売りさばいている。
長年市場で生花を卸売している男性は、「タイ人には今の家賃を払う資金力はありません。この一年で知り合いの多くが去って行きました」と語る。 外国資本によってタイに活気と収益がもたらされることは大いに歓迎すべきことであろう。しかし、0ドルツアーの事例に見られるように、中国人たちのビジネスは、自身の仲間内に吸い上げられ、タイに投下されることは非常に少なくなっている。それに加えて、賃料や物価の高騰を招いているため、タイの市場が破壊され、タイ人のビジネス機会が大きく損なわれている。具体的には、中国人がドリアンを大量に高値で買い占めていることで、かつては1キロ20〜30バーツだったドリアンの小売価格が、キロ100〜150バーツと暴騰したままになっている。
観光復興と共に、ビジネス復興も急ぐタイではあるが、急ぎすぎると手痛いしっぺ返しが待っているのかもしれない。これは現在、多くのタイ人企業家が抱いている不安だ。タイ政府は、中国人による投資を規制する法律や監視体制を整備する必要があるだろう。一方で、中国人との協力や交流も重要であることは間違いない。タイと中国は、歴史的にも経済的にも深い関係にある。そのバランスを見極めることが、タイの将来にとって重要な課題となっている。
【編集 : Buadaeng】
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