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【コラム】私のお墓の前で歌わないでください 韓国

Global News Asia / 2023年5月29日 12時0分

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 意外なことだが、韓国人は「千の風になって」が好きだ。どれだけ好きかと言うと「セウォル号惨事記憶式」(追悼式典)で流されるくらい。

 「千の風になって」は、作者不詳の詩だ。アメリカで広く知られているものだから、作者はアメリカ人だとされている。それを日本の作詞作曲家で、芥川賞作家の新井満氏が訳し、曲をつけた。新井氏自身も歌っている(最初にプレスしたのは30枚)。が、一躍ヒットに結びつけたのは2006年のNHK紅白歌合戦で秋川雅史氏が歌唱してからだ。

 韓国では、2009年に韓国語に訳されたものを歌う歌手が出て、国民に浸透した。韓国初の枢機卿が亡くなった時、盧武鉉大統領が自殺した時、セウォル号沈没事故、梨泰院雑踏事故など国民の心を癒すために、特に流されている。

 残念ながら、韓国語訳詞の印税は入るが、作曲と音源は日本の印税になる。最初にアルバムに収めた韓国人歌手に関してはその印税をセウォル号の遺族と被害者に寄付したこともあるそうだ。

 負けず嫌いの韓国は、日本に印税を取られたくない。アメリカの作曲家が、アメリカの元詩に曲をつけ、教会の聖歌にしたバージョンもある。タイトルを訳すると「私のお墓の前で泣かないでください」…コピーライターでもある新井氏にコピー代を支払って欲しい案件。

 韓国の中高生は、自分たちと同じ年齢でこの世を去らなければならなかった同胞のために、こちらを歌う。

 歌は自然に人の身体にはいり、口からこぼれる。それで癒されるのならば、どこの国のもおであろうと…歌こそ自由であるべきだ。

 ただ、これほど日本に根強い恨を持つ韓国が、日本人作曲家の歌を歌う。新井氏のルーツを偽造し、韓国にルーツがあるから、千の風は韓国にこそ吹いているとかにならねばいいのだが。
【編集 : fa】

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