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ラオス南部サワンナケート紀行(2)〜天国地区という名の町

Global News Asia / 2023年6月14日 7時0分

 バスターミナルからゲストハウスへの道すがら、ラオス人の子どもたちが「Good morning!」と英語で声をかけてきた。こちらも笑顔で応える。思えば、2000年にラオスを初めて訪れた時、ビエンチャンでも同じ事があった。そして、かつてビエンチャンに住んでいた時もよく通学の子どもたちから挨拶された。そんな純朴なラオスが今でもあった事は何よりも嬉しかった。その首都ビエンチャンも今は、メコン川の堤防がきれいに整備されてナイトマーケットが設営されている。整備前には、堤防に沿って何軒もの仮作りの食堂が並んでいて、多くの旅行者たちがメコン川の夕陽を眺めならラオスのビールを傾けていたものだった。

 新型コロナでタイとの国境が封鎖される直前まで、サワンナケートにはそんな仮作りの食堂があって、好きで何時間も川を眺めていた。そこはわたしにライターになるきっかけをくれて、導いてもくれた写真家太田享氏も愛した場所でもある。3年前、最後にここを訪れた時には、護岸工事が始まっていた。その工事はたぶん終わっているだろう。川沿いがどう変わっているのだろうか。きっと多くが失われているのではないか。しかし、チェンマイから足掛け丸二日、約20時間以上の旅の末にサワンナケートのゲストハウスに辿り着いたわたしには、外出する体力も気力も残っていなかった。

つづく
【執筆 : そむちゃい吉田】


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