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南シナ海で緊張が高まる 中国の侵略に周辺国が反発

Global News Asia / 2023年6月19日 7時0分

 南シナ海は多くの国に関連しており、平和的な紛争解決を守る必要がある。UNCLOSの確定で、各国の権利や尊重が求められている。各国で協力して解決策を模索することが必要だ。

 南シナ海は世界の海運量の約3分の1が通過する重要な海域だ。また、豊富な漁業資源や石油・天然ガスなどのエネルギー資源も埋蔵されているとされる。このため、中国や台湾、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイなどが領有権を主張している。

 中国は1947年に発表した「九段線」と呼ばれる線で南シナ海のほぼ全域を自らの領土と主張している。しかし、この線は国際法上の根拠がなく、他国からは認められていない。2016年にはオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所がフィリピンの訴えを受けて中国の主張を全面的に否定する判断を下したが、中国はこれを拒否した。

 中国は南シナ海で人工島を建設し、軍事施設や兵器を配備している。これは領有権を強化するためだけでなく、南シナ海を自らの「内海」として支配しようとする野心的な計画でもある。中国は南シナ海で自らの影響力を拡大し、アメリカや日本など他国の介入を阻止しようとしている。

 南シナ海問題は単に領土問題ではなく、地域秩序や国際法、安全保障や経済発展など多くの側面に関わる複雑な問題だ。中国と周辺国との間で対話や協議が進められることが望ましいが、現実には中国は一方的な行動を続けており、紛争の解決に向けた展望は見えていない。
【編集 : af】


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