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【コラム】そこは、アメリカ。キムチ文化の薄いところ

Global News Asia / 2023年7月7日 6時0分

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 ご存じだと思うが、筆者は昭和の人間だ。意外と田舎の都市部に住んでいて6・3・3で12年完全学校給食だった。でもたまに、お弁当の日もあって、日の丸弁当の人もいたし、沢庵漬とご飯だけの人もいた。それは臭いでわかったし、だれもそれを責めなかった。戦中派の母世代は、お米がないから弁当の時間になると姿を消す人がいたとも聞く。それに比べれば、しなびた大根漬(沢庵の別名)というおかずがあるだけ豪華じゃないか。

 アメリカの幼稚園のお弁当の日に、キムチのみをおかずとした弁当を持ってきた子がいた。その子は、まだ年端もいかないのに、キムチ大好きという渋い子だ。どうも韓国系住民らしい。

 けれど、教諭が「くさい」と不快感を示した。放課後電話で、「あんなくさいのはむかつくから、二度とキムチ入り弁当を持たせるな」とアメリカ人だけにストレートに言った。

 韓国系の方が受け入れるとは思えない。韓国系でなくてもSNSのこの時代。私が悪いのでしょうかとSNSにUPした。「息子はキムチが大好き。それで作ったお弁当。彼の食習慣を変えるころはできない」。その書き込みを発見した教諭が「じゃあ、手作り弁当は持たせなくていい」まで譲歩した。しかし、相変わらず、キムチ弁当は持たせられ続けられている。

 UPされたSNSでは「人種差別」と炎上している。

 それ以前の問題で、この家庭では、息子が食べたいというものしか食べさせないのだろうか。栄養バランスを考えて、ちょっとキムチ味のから揚げとか、キムチドレッシングのサラダとか、味はキムチに寄せていいから、子供の体が丈夫に作られるような食べ物は食べさせていないのか。キムチ一択だと、児童虐待になるはずだ。もう、おかずがくさいとか言っていられない事件になる。

 中国系の園児の弁当からも「不快な臭いがする」とし、別室で食べさせられたという追随するコメントもあげられた。

 人間って、みんな違ってみんないいわけで、臭いの問題とかじゃなく、その弁当から普段の食生活の問題点や虐待を探れるのではないか。教諭だけがくさかったのではなく、そこに居合わせた園児の心になにかがあったかもしれないじゃないか。

 教諭とけんかするような幼稚園ではなく、それを認めてくれる幼稚園に行かせれば起こらない問題ではないだろうか。
【編集 : fa】

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