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【コラム】新語流行語大賞狙っている? 韓国

Global News Asia / 2023年7月9日 6時0分

カフェ イメージ

 韓国には「つらいから社長だ」というSNSの掲示板がある。これは社長でないと入会できないとか、つらい話を盛らないと入ることができないとか、なかなか興味深い。おそらくHN(弱小業者は、コマーシャルを兼ねて店名に近いのかな)で運営され、いなくはないだろうが、大企業の本当の大物の社長とかはいる…のかな。なんでもありだな、SNS。

 これは韓国だけではなく、世界各国の飲食店が困っていることだ。昨日もファミレスで、おそらくモーニングからいただろう学生さんが、食べ物は片づけてもらって、ドリンクバーのグラスのみを端に寄せてお勉強していた。他のファミレスでも見たことがある。まったく注文せずに隣のマックから購入してきて、お勉強していた学生さんを(悲しいことに、ずうっと年下の後輩だった)。駅に併設しているカフェチェーン店では、お勉強はしてもいいけれど、1時間以内に退席するか、お代わり料金で飲み物を注文してくださいと張り紙がしてある。

 ファミレスもカフェチェーン店でも、売り上げは本社が仕切るところでも、この学生問題に悩んでいるのだから、個人経営のカフェはとても深刻である。その経営者=社長さんはさぞかしつらいであろう。あまり言いすぎてもSNSに変なこと書かれるし。

 韓国では、こういう学生さんたちを「カゴン族」と呼ぶ。カフェで勉強(コンブ)することをアレンジして。彼らはなかなかツワモノだ。9時間以上滞在するらしい。深夜に続々集まってくるので、9時間以上いると、朝になる。

 日本のカフェというのは、おしゃれな特色がある場所って感じだが、韓国では個人カフェでも24時間営業だ。コロナ禍で営業自粛を余儀なくされていたので、2019年までいた夜間専門の勤勉なバイトさんはもういない。だから、客も店をなめているのかもしれない。いや、この夜間バイトのお友達かもしれない。まず1杯は注文する。しかし、9時間以上の間に、カフェ価格のコーヒーはせず、かわるがわる安価な食べ物や飲み物を購入しに行っては、それを飲食する。

 勉強しているかもしれない。でもおしゃべりしているかもしれない。寝泊りする場がない子は寝てしまう。好き勝手だ。注意しても、他の同じような店に行くだけだ。

 カゴン族が来ると、回転率が上がらない。スマホやパソコンの充電はだたでしていく。逆に、コロナ禍のように夜間営業を中止していればバイト代などの人件費や光熱費もかからない。また彼らは、他店で買ったもののごみはそのまま置いていくので、昼間営業のスタッフにも無駄な仕事が増えている。

 パソコンだけなら、充電しているのは見たことがあるが…プリンターを持ち込んで「自室感覚」で勉強しようとする族もいるらしい。カフェが哀れに思えてくる。

 韓国でも電気代の高騰はあって、親に電気をつけるなと言われているのかもしれないが、一晩でコーヒー1杯分の電気代は使わないのだから、自宅カフェ…親が社長になって子から払ってためてればいいのに。

 つらいから社長だにいる、本当の社長さんはどんな思いでこの書き込みを読んでいるのか…聞いてみたい。
【編集 : fa】

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