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【コラム】Made in Chinaの航空機「世界の空を席巻へ」まずは、フィリピンから

Global News Asia / 2023年7月3日 6時0分

中国天津工場で組み立てたエアバス A320neo

 2023年6月30日、フィリピン最大の航空会社、セブ・パシフィック航空に新しいエアバスが納品された。

 エアバスA320neo型機「機体番号:RP-C4138」。中国天津にあるエアバス最終組み立て工場から送り出されたこの旅客機は、同社にとっては初めての中国製だ。2023年中に、さらに7機の中国生産機を受領する計画だ。中国天津工場製造の海外向けは、6月27日のウィズ・エア(ハンガリー)へのA321neoに続く2機目。

 中国で旅客機、エアバスが作られている、その歴史の始まりは2008年の中国航空工業第一集団と第二集団が合併し「中国航空工業集団」が設立してからだ。分散していた力を一本化することによって、中国の技術力がより増強したためといえるだろう。これによって、フランスが本社であるエアバス社との合弁化ももたらした。エアバスとしてはEU圏域外でははじめての生産拠点として、中国天津工場を選んだ。

 さらに2011年アメリカの航空用エンジンメーカーであるコンチネンタル・モータースと、航空機メーカーのシーラース・エアクラフトを買収し、中国は頭角を現した。アジアの空は中国が知り尽くしているかというかのように。

 また、セブ・パシフィック航空への納品を控えた28日、国有企業である「中国商用飛行機」が開発したC919型機が、上海から北京に向けて初運航した。客席数160席。アフターコロナを見据えて、いろんな意味でちょうどいい。海外から買い付けるより、自国産の方が信用も高く(中国国内では)、安価で済むなどメリットが大きい。航空機も古くなれば廃棄し交換となる。そんな意味で中国国内の航空会社を中心に1000機を超す発注があるという。

 Made in Chinaの航空機が世界の空を席巻することを、中国国民は期待している。まずは、フィリピンから。
【編集 : fa】

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