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【コラム】韓牛という味覚もある 韓国

Global News Asia / 2023年7月11日 7時0分

イメージ(本文とは無関係です)

 新作映画の宣伝のために韓国を訪問した、ハリウッドスター トム・クルーズ。彼もまた多くのアメリカ人のように牛肉が好物の一つらしい。しかし、トムも還暦から3年経ち、和牛でいうところのサシの入った脂っこい牛肉はちょっと辛くなったと見える。

 今回の訪韓は、7月3日の誕生日前ということもあり、トム好みの牛肉を堪能するという意味合いもあったかもしれない。

 7月12日に公開される「ミッション:インポッシブル」第七作の主要キャスト、監督、そして警備員を含めて総勢30名はソウル駅前の焼き肉屋に行った。もちろん貸し切り。そして庶民が行くような安い焼き肉店ではない。

 アメリカ牛、OGビーフ、和牛(細かく言うといろんな種類がある)、様々な牛肉がある中で、トムのお気に入りは「韓牛」。ジューシーで柔らかな和牛が日常にある日本人からしたら物足りないかもしれない。熟練の牛肉シェフが隠し包丁などを入れて食感を作り上げる。ずばっと言えば、痩せた牛肉であり、そのままでは硬い。ジューシーではない。もともと韓国で牛は食べるものではなく、田畑を耕す作業用の存在であるから、その硬さは、筋肉質ともいえる(品種の一つで赤牛と呼ばれるものは、日本にも輸出され、福島などで赤べこと呼ばれるものになったとも。赤べこもやはり農耕用の牛だ)。脂が苦手になってくる世代、噛み応えやその後味など韓国にしかないものを求めたのがトム・クルーズ。

 一行が支払った金額は日本円にして55万円。トムは、また韓国に来て、韓牛を食べたいと言ったそうだ。大物ハリウッドスターが、一飲食店でお世辞を言う必要などないから、それは本音だったに違いない。

 韓国の牛肉などうまいはずがないと信じている方もいらっしゃるだろうが、和牛と韓牛は別なる食べ物と考えた方がいい。またホルモンなども出す日本の焼き肉店のようだと考えることもしない方がいい。

 一説によると、日本の農耕牛は朝鮮半島から連れてきたとも言われている。江戸時代までは牛(豚も含)を食べる習慣がなかった日本は、よりおいしくよりおいしい牛肉をと品種改良を重ねて今の日本牛肉がある。

 なんでも発祥の地になりたがる韓国が、あえて韓牛が、今の和牛になったと言わないのは…その味が韓国オリジナル故だからかもしれない。
【編集 : fa】

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