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【コラム】法律は、犬を食べることを止めさせなかった…韓国

Global News Asia / 2023年7月16日 6時0分

韓国イメージ

 2023年6月末まで行われていた韓国・ソウル市、市議会。ここにはとても注目の議題があった。それは、ソウル市だけの条例であっても「犬肉の食用禁止」(正確には「犬・猫肉の食用禁止に関する条例案)」。だが、保留、認められなかった。…猫も食っていたか。

 保留になった理由は、国会が、ソウル市に限らず韓国全土の問題として議論していること。国会の頭声をして条例を作ると非難を浴びる可能性があるからだという。それでも、頭声だとしても、世論的には犬食否定論が強いではないか。非難を浴びても強行すべきではなかったのか。強行しないということは、議員と業者の闇の関係を浮かびあげさせることではないのか。

 ソウルには、229か所の犬肉取扱店がある。この取扱業者の衛生状態を取り締まって、守っていない場合は最高55万円の罰金を徴収する議案も、並行して審議されていた。それには、大韓育犬協会が「それでは衛生的な業者から購入するなら食べてもいいということではないか。盗まれて店頭に並んでしまった犬ではないことを証明できるのか。犬たちの生存を脅かすものではないか」と声明を出した。

 私は伴侶犬など絶対に食べませんと表明している議員であっても、闇で大好物という場合がある。食用が条例で禁じられたとし、たまたま食べている場を押さえられたら、議員ではいられなくなる…図々しさからして辞任はすまい。業者から献金を受けている場合もあろう。

 問題は、唐突に出てきた「猫」だが。繰り返すが、犬と偽って猫も食っていたとは、さすが韓国。猫は食べる身がなく、しなっこいとも聞く。食ってなくても、犬を禁じたら、猫を食うかもしれないからの予防か。

 こうなると、ソウル議会に次回議案として要望したいのは、生きとし生けるもの全部(人間も含)食用禁止だろうか。
【編集 : fa】

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