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【コラム】なぜ日本で見つかったのか… 韓国

Global News Asia / 2023年8月2日 12時30分

韓国イメージ

 韓国で突然行方不明になった二人の女性の遺体が、なぜか日本で見つかった。それも行方不明になった直後ではなく、かなりの時間が過ぎてから。

 一人は60代の女性。彼女は、10月、秋を堪能しながらオルレ(韓国流トレッキング)を楽しんでいた。行っていた場所が済州島であり、海に近いと言えば近い。ただルールを守ってオルレを行っていれば危険はないと考えられるが。行方不明になった翌日より、家族から届け出を受けた警察や消防署、海上警察や海兵隊などによって大がかりな捜索が行われたが見つからなかった。

 その年の12月、日本・長崎県の海岸で女性の死体が発見された。直線距離にして300キロメートル。そして年が明けて、日本警察がインターポールからの要請によって、長崎県で見つかった遺体をDNA鑑定して、この女性と一致した。殺害された形跡はないという。

 もう一人は50代の女性。江原道の橋の上にいたのが最後の目撃となった。彼女は翌年、日本・島根県の隠岐の島の海岸で発見された。直線距離にして420キロメートル。見元照会に時間がかかり、本人確認までさらにもう1年要し、2023年6月にやっと遺族に引き渡された。

 この2件で謎な部分が、遺体=人間と確認される状態で発見されていることだ。東日本大震災でも津波で多数の犠牲者が出た。女川から流され、翌日金華山で発見された遺体は洋服でしか本人確認ができないくらいひどかったという。時間にして12時間程度しか経っていなくても。そのあとの遺体は、海洋生物に食べられたりしてとても悲惨な状態で発見されたのが多数だ。

 韓国の行方不明者の2人の女性は、長い間海に漂っていたにしては、身元確定ができている。まるで、前日にでも海に放り込まれたように。

 犯罪性は認められなかったとは言え、日本に流れ着いたことが幸運とでもいうべきか。今は、遺族の元で手厚く供養されている。しかし、なんとも不可解な失踪ではある。
【編集 : fa】

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