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【コラム】 壊れたエアコンのまま、熱中症フライト

Global News Asia / 2023年8月6日 7時0分

ハイエア機材 ATR 72-500 https://www.hi-airlines.com/

 昨年の酷暑時、ゲリラ豪雨に襲われて停電になった。当然エアコンも止まった、扇風機もサーキュレーターも。押し入れにあったはずの団扇も扇子も断捨離した気がした。母はデイサービスに行っていた。なので、施設に延長デイをお願いしたのだが、施設も停電中らしく留めておく方が危険。送迎の車のエアコンが頼りと言われた。

 東日本大震災など数々の「暑くない時期」の災害にはあっている。が、寒いときの停電は、着こめばいいし、ガスが稼働するなら湯たんぽもある…夏の災害って、本当に命が奪われるなと、玄関で市の広報紙を団扇にして座っているほかはなかった。1時間ほどの停電。とりあえず、自宅なのでただ、だ。

 2023年7月30日、韓国国内・近距離運航の飛行機(プロペラ機・ATR72-500)のエアコンが壊れた。壊れたからと言って、ちゃんと動く予備の機材もない。出発前で気温38度・湿度55%(100%でないところが辛うじての幸運? )。機内に一歩入った搭乗客たちは、サウナのような状況にびっくりした。飛べばエアコンが作動するかもしれない…淡い期待は、絶望に変わった。目的地まで安全ベルトははずすなという。約1時間、サ活でもないのに、我慢しなければいけない状況は現代の地獄だ。

 すぐに、冷や汗が流れ、めまいとけいれんを起こした乗客も出た。飛んでいる飛行機は目的地までノンストップ。ドラマでおなじみの医療関係者が応急処置を取った。1時間されど1時間。到着後空港の救急室に運ばれたが、命は大丈夫だっただろうか。

 この飛行機だけでなく、この会社のすべての飛行機(4機)が同じような状態(機械というのは連鎖的に同時に故障するもの)。客室乗務員たちからは熱中症が続出した。

 それでも、表向きは予約しているお客さんのために、欠航にはできない。(まともな神経の運航管理者がいれば100%運休にする。狂気の運航管理体制。)いや、事情を公にすれば、他の交通機関を選ぶということもできるのに。

 8月3日時点でもなお、気温37度で飛んでいる。飛ぶのは飛ばさせていればいいのだが…なぜ知っていて、乗るかな。マゾなのか。
【編集 : fa】

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