【コラム】大人買い…ペットボトル症候群にご注意を
Global News Asia / 2023年8月10日 10時0分
今日は、国に関係なく、「水分補給」を忘れてはならない酷暑だからこその飲み物のリスクについてお知らせする。
先日、なんの病歴もない71歳の女性が心筋梗塞で亡くなった。お昼まで起きてこない母親を心配した息子たちが、部屋の鍵をこじ開けた時、ベッドから転落して息絶えていたという。もちろん、警察の検視が入って、死因が心筋梗塞として、荼毘に付された。
母親の部屋からは、大量の買い置きのコーラが見つかった。K社のはなかなか特売にならなかったから、特売で買えるP社のコーラ。所詮コーラだから、会社は関係ない。問題は、1日に4~5本飲んでいた形跡があったということ。
大人はある程度お金を持っている。ペットボトル飲料を箱買い、大人買いできる。特売ならば、お一人様何箱までの限界まで買ってくる。特売商品は意外と一定のサイクルでまた特売になるから、ストックはしやすい(これは高齢者の節約しながらの大人買い。ネットでポチして宅配してもらえる環境にある人ならもっと購入できる)。さらに自分の部屋で飲む分には、誰にも叱られない。
警察が認定した死因は、心臓が止まっているから心筋梗塞、それで問題はない。しかし、夏の乾いたのどに、糖分がこれでもかと入ったペットボトル飲料は、1本でも血糖値を上げる。つまり4~5本毎日飲むと、高血糖が続き、間違いなく糖尿病になる。糖尿病の症状の一つに突然死もある。この亡くなった方の体には、ペットボトル症候群と糖尿病の合併症が同時に起きていたということだ。
ペットボトル症候群と糖尿病には、いわゆる栄養ドリンクでもなる。エナジードリンクでもなる。必ずしもペットボトルに入っていない飲料でも起こり得る。
水分補給は、この異常な暑さには必須アイテムだ。しかし、極力、水、お茶など糖分の入っていないもの。経口補水液やスポーツドリンクは一日1本(500ml)を目安にして、できれば半分は水で割って薄めて飲むことを推奨する。
何書いているのだと訝しい思いの方もいると思うが…筆者は、2020年夏に、2か月くらい「濃いカルピス」を1日4本、栄養ドリンクを2~3本、スポーツ飲料を2本など大人買いで飲んでいた。そしてヘモグロビンA1c14(田舎なのでそこまでで数値が測定不能になる)をたたき出して、20日間の緊急入院をした。現在は、A1c値は6程度。それでも立派な糖尿病患者だ。
突然死はしたくはない。大人買いができて誰に叱られなくても、自分の体は大切にしてもらいたい。
【編集 : fa】
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